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kinera sifレビュー【5000円低音重視イヤホン/比較対象はBLON BL-03とTFZ MY LOVE EDITION】

KINERA SIFレビュー 

Kinera SIF [1Dynamic 10mm SPM ダイアフラムEarphone/MMCX]
 

 ドライバー:1DD(10mm) ポリマー系SPMダイアフラムを採用|感度:110db @ ±2db|周波数特性:20Hz-20000Hz|インピーダンス:32 Ω|ケーブル:OFC Silver Coating/3.5mm Jack /MMCX

ミミソラ より

まず第一印象としてはめちゃくちゃ軽いですね。あとKINERAはパッケージがおしゃれです。5000円のイヤホンとは思えない5角形だか六角形だかの可愛い箱に入ってます(写真略)。パッケージがおしゃれだからプレゼント用とかにもいいかも(5000円に見えないから)。ただ、難点としては軽いものはしょぼいものだと思われるという心理学的な事実があり、なにこれ中身は百均??みたいな軽さです……(普段遣いにはいいと思うのですが)。

いいところ

  • 低音がしっかり出ている(ウォームってやつ)
  • 軽い
  • イヤーピースやケーブルも特段問題なくそのまま使える(これ低価格ではめっちゃ大事なこと)

悪いところ

  • DX160に繋ぐとノイズがのる(感度が良すぎる)(FiioM6とBGVPのスマホ用アダプターには載らなかったので、載らない機器もある、というかDX160に安いイヤホンを繋ぐと載るのが普通(例えばBLON BL03も載る。が、BLONより大きなノイズがする)→バランスケーブルにリケーブルしたら消えましたのでケーブルの問題かと
  • 音の立体感についてはこの値段の中華ハイコスパイヤホンの標準レベル(文句を言うレベルではないが、そこがハイエンド感がない)

 

ケーブルは耳かけようにちょっと形がついている感じです。

音質

低音が出てますから、響きのあるボーカルはとてもぐっとくる音になります。低めの女声ボーカルの低さがいい!という感じだとドンピシャじゃないでしょうか。(宇多田ヒカルとか)。

高めの可愛らしい声が近ければ近いほどいい!!というタイプ向きではありません(私はかなりそういうタイプです)。女声声優ソングで全体の雰囲気をノリよく聞くにはいいですが、ボーカルにフォーカスする(あるいはボーカルが満足行くまで音量をあげると)とベースなんかが目立ちすぎます。

極端ですが、鈴木雅之はめちゃくちゃよく聞こえます。この値段だと良すぎるぐらい聞こえるでしょう。

ちょっと古い音源でも低い響きを綺麗に(ちょっと大げさかも)出してくれるので、割と音源のふるさをカバーしてくれるタイプだと思います。布施明、時代があってあんまり録音とかMIXがなんか不自然だなと個人的に思うんですけど、綺麗にきかせてくれます。

ガチの重低音については、クリアとまでは言わないです。基本はドンドンだけど何が鳴っているかはちゃんと分かる、という鳴り方だと思います。本当に超ロックとかが好きでベースとか其の辺の楽器の妙をを聞くというレベルになるとまたちょっと物足りないと思います。(安めのイヤホンで低音の解像度が高い、というレベルのイヤホンは私はBGVP DMGしか聞いたことがないですが)

全然フラット寄りではないのでクラシックはダメだと思います(あんまり聞かないのですが)。ジャズはどうかといえば大編成なら同じだし、小さくても分離感とかないのはいかがなものかという感じ……この値段でクラシックとかいけるねってイヤホンあるのだろうか。フラット具合で言えばspaceshipかなあ……

BLON BL-03との比較

 

 

低音重視ということでBLON BL03とかと競合するラインと思っていますが、何より、BLONのように、イヤーピースを交換しないと低音がちゃんと聞こえてこない、KZの昔のイヤホンみたいにケーブルが音はともかく絡みやすくて取り回し最悪、ということがない点で大アドバンテージだと思います(だってそういうの、地方住みとかだと買い替えても本当によくなるか心配なわけで……)

BLONの方が無難にどこも出ていて、何度も出てきますが、鈴木雅之with伊原六花だと伊原六花の声までちゃんと聞こえます。kinera sifは鈴木雅之のワンマンショーです(聞こえない訳ではないですが、あー女声が後ろで歌ってるなってぐらいです。もちろん百均イヤホンではないので全然出てない音なんかはないですよ。あくまでフォーカスの問題です)。

一本しかというのでハウジングの出す音質だけ見たらBLON BL03かもしれない(けどイヤーピース交換……)ですけど、kinera sifも十分いい音です。

TFZ MY LOVE EDITIONとの比較

他に低音イヤホンって持ってたかなと思ったらMLEと略されるこいつがいました。

 

これもこの値段ではチートみたいなイヤホンなんで、プラス3000円で音違いますね。鈴木雅之優勝はこれだな……。音量をあげていっても破綻しないっていうのがあって、曲ごとに聞きたいところがあるとして、そこに注力したママ音量をあげていけますね。(なんなんでしょうね鳴りすぎると人間的には苦しい音域を避けてるんですかね)

これぐらいになるとなんでも聞けてしまいそうですが、あえてあらを探すと小倉唯ぐらいまで高くなるとなんか変な感じかもしれないですね。多分高い方は高い方で強調してるので、本来楽器のキラキラ感目当てで持ち上げているエリアが小倉唯だと声まで及んできてる気がします

ノリのよさって、低音が出てるのは前提なんですが、SIFはBLON03よりもこいつよりもノリのよさは感じません。高音や中音とのギャップで感じるものなのかもしれないです

強いてSIFの方が上なところを探すと、布施明をごまかす力はSIFの方が上な気はします。(古い歌だとそもそもボーカルが主役だし、ボーカル+2楽器ぐらいなので、分離感みたいなのあんまり気にならないイメージです。リマスターのときに定位もへちまもなくなってる気がするし。すると低音の響きのよさが素直に出る感じです。)

KINERA IDUNとの比較

amazon品切れみたいなのでリンクなしですすみません。

一応同じメーカーというのでIDUNとの比較を書こうかと思ったんですけど、IDUNは明らかに高音寄りのイヤホンなんですよね。値段的には比較するものではないです。SIFよりよりもノリよく聞こえます。高音よりなんで当然Hifi感とか解像度もあるわけです。

リケーブル(4.4mmバランス化)

このブログはバランス推しなんですけど、DX160でノイズ出るとかいってくさしてしまったので、ちゃんとバランスケーブルにしてみます。

まず、MMCXがすごい硬い。硬いのは好印象です(外でケーブルが外れて路上にハウジングが転がったりするのは悲劇なので)。ねじねじしながら何度か力を加えてやっと外れました。指すときもねじねじひねりながらじゃないと固定されない感じです。

 

ケーブルが単純に太くなったからなのかバランス化の恩恵かは不明ですが、ノイズはなくなりました(音楽を流さず刺した状態でさーーっとなるガチノイズでしたので、これはあるなしは明確です。個体差の可能性はあるにせよ)

 

 

ケーブルは NICEHCKの8芯の一番安いやつのはずなので多分これだと思います(バランス化は推しているけどケーブルは高いの買えないタイプです。)

全体的にクリアになった印象はあって(それはノイズなくなったんだからきっとそうでしょう)、低音部の解像度も上がったように聞こえます(ノイズ自体はさーーって感じだから低音ではない気がしますが)。残響感が減った感じで、タイトになってるんで、それでクリアな印象がましているのかも。もとの響きの強い感じが好きだとこれじゃないかもしれないですが、まあHifi感はましているというか、お値打ち感はあがっていると思います。

SIF+バランスケーブル(5000+3000円)かMLE(8000円)かは、純粋に音のバランスの好みかなあと思います。音のバランスとしてはMLEの方が無難な印象なので、使い分けを強く意識して低音ドンドンを期待するならSIF、汎用性重視ならMLEといった感じがおすすめでしょうか。

 

Bluetooth対応KINERA SIFも発売

 今Bluetoothリケーブルがついた新verも発売されてるんですね。KINERAとしては低価格ラインだと自信作なのだということかと。

 

Kinera SIF B ブルートゥース/MMCXリケーブルタイプ
 

 差額考えるとbluettohユニット安すぎやんと思うか、お得だと考えるかはあなた次第……。

関連記事

登場しなかったもう一つの低音イヤホンSEMKARC CNT01はこっちで軽く扱っています(しかし今は買えない……。やっぱり在庫処分的に安くなっていたようですね)。低音目当てじゃないんだよなという方はこっちも見てみてください。

 

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