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ガチオーディオメーカーが作っているゲーミング用品とオーディオ好き側の視点

記事の目的

ゲーミング用品として、ヘッドホンにお金をかけてでもいい音で聞きたいという人がいると思うので、定評あるオーディオメーカーがゲーミング用品を造っている例についてまとめてみました。

電気屋さんにコーナーもないような海外メーカーが多くて、いまいちピンと来ない方もいると思うので。

RAZORやSteelSeriesなどのメーカーの中にも、実は有名なオーディオメーカーとコラボして作られた商品もありますので、それらも紹介してみようと思います。

 

ゲーミング用品の良し悪しをオーディオファンは判定出来るか

記述者はゲームはド下手クソなので、ゲーム向けのよしあしについては、是非レビューを確認してください。

ゲーミング用途で重要なことを考えてみると

  • 【A】クローズド・密閉型(←→オープン・開放型)(音漏れがなく細かい音でも聞き取れる)
  • 【B】長時間快適につけていられるか=ヘッドバンドのクオリティ(ヘッドホンは左右の耳の横に小さなスピーカーユニットをひっかける訳で、その2つを繋げるヘッドバンドのクオリティによって、快適さが左右されます。これは実際めちゃくちゃ個体差があって、重くてもうまく重さを分散してくれるものもあるし、そもそも軽くて疲れにくいというものもあります(軽いことで動いちゃい易いというパターンもあります)
  • 【C】分離がよく、定位がはっきりしている(音の方向性がわかる)
  • 【D】ワイアレス(有線で体の動きが拘束されない)
  • 【E】ワイアレス接続が安定している(これは音の良し悪しというより、接続ユニットのよしあしの問題ですが、受信部やアンテナとかがでかければ重くなると思うので、Bとあわせてチェックするといいと思います)
  • 【F】ワイアレス接続の規格と低遅延(bluetooth対応ヘッドホンの場合、ヘッドホン側でbluetoothの通信方式が決まっているわけですが、APTXーLLのような低遅延で高度なコーデックに対応しているかはチェックが必要だと思います)
  • 【G】ノイズキャンセリング

このうち、D、E、F、Gについては、ヘッドホン好きサイドの意見より、レビューを見たほうがよいでしょう。そもそも、ヘッドホンマニアは有線接続していることが多いので、ワイアレスの接続性については、詳しくないでしょう。ただ、接続性が安定しないと、ゲーム用途では全くものにならないと思うので、事前にチェックすべきポイントとしては非常に重要だろうと思います。ノイキャン性能はBoseSONYが先行していると思いますが、ゲーミングの場合のノイキャンって部屋が静かなら必要ない感じもあり、気になる人は一応あるか確認するというぐらいでいい気はします。実は下で紹介するオーテクのゲーミングヘッドセットは有線接続なので、ワイアレスの問題点はクリアされています。ワイアレスでかつ有線接続もできるという機種なども存在するので、そういう機種にしておけば保険がきいているとは言えます(長いケーブルにすれば、体の動きが制限されるということはあまりないので、VRゲームででもない限り問題は出ない用に思います)

A、Bについては、オーディオマニアの意見がはっきりしているでしょう。

Aの密閉型と開放型というのは、音の響かせ方で、耳とドライバーの間だけでやりとりするものと、ドライバーに穴があいていたりして、外側から回り込ませて音が届くかたちの対比ですね。半開放型みたいな言い方の折衷的なものもあり、意外に実際聞いてみないとわからないところもあります。(開放型の割にあんまり音が出てないとか)

しかし、ゲーミングヘッドセットとして売られているものはすべて密閉型のようで、気にする必要はなさそうです。一般に開放型だと、低音を中心に聞き取りづらい音が出てきますし、逆に、ヘッドホン以外から出ている音も耳に入ることになります。それが、音に繊細なFPSなどに向いていないということだと思いますので、もしも、ゲームをしながら外の音を聞きたい場合は、開放型ヘッドホンを採用したほうがよい場面もありえるかもしれません。

Bは高価なものではほとんど問題がないですが、安いものではかなりの差があり、注意すべきだと思います。頭の形などによる部分もありますが、事前にレビューで確認することでほとんどの場合、やばいものは避けることが出来ます。

問題はCで、オーディオファンから言わせてもらえば、逆に案外ここは個人差が大きいということで、実際に該当ゲームで試聴しない限り、あんまり事前にはわからないのではないかと思います。「分離」というのは、違う高さの音と音が離れて聞こえるということで、おそらく銃声の聞き分け、「定位」というのは音が来る方向が正確にわかるということで、敵の位置の把握、にそれぞれ役立つ性能だと思います。

が、一般的なオーディオで、「定位がいい」「分離がいい」という意見が安定するようなヘッドホンは少なくとも3万円以上のものだろうと思います(それより下の価格帯だと、人によって意見が変わるところだと思います。おそらく聞いている音源や設備によって変わってしまうレベルの差で、他人の意見が参考にならないかなと)。ゲーミングヘッドセットと考えると、無線設備とマイク、場合によってはノイズキャンセリング機能が必要なので、おそらく4万円以上のヘッドホンになるだろうと思います。しかし、そこまでの予算感がある人は、ちゃんと電気屋で聞いてみたりしたほうがいいのではないかなと……。おそらくそこまで手が届いているものとして高級ヘッドホンメーカーのAudezeのMobiusがあるとは思いますが、あくまでスペック(平面駆動型ヘッドホンは一般に分離に優れると言われている)からの判断になります

 

 

audio-technica

近年のポータブル音楽プレイヤーの急速な普及により、若い世代にも親しまれるようになった「オーディオテクニカ」。オーディオテクニカの出発点は、ステレオカートリッジ。以来、ヘッドホン、マイクロホンと「音の入り口から出口まで」をテーマにプロフェッショナルやコアなオーディオファンをメインターゲットとし製品を開発してきました。

- NTT-X Store

オーディオテクニカは国産のオーディオ専門メーカーとしてはトップ3に入る企業ではないでしょうか。(オーディオ専門でなければ、オーディオに強い総合メーカーとしてはソニーとかがありますけどね。あと、ケンウッドはビクターと合併してだいたいオーディオだけどいつの間にか何の会社がわかりづらくなってたりとか。。。あとはオンキョーとDENONとかですか。)

 

上の引用でもわかるようにプロユースで知られていて、M40xなんかは、海外でもスタジオモニター(プロがスタジオで使うためのヘッドホン)のスタンダードの一つだと思います。

といってもプロ向けだけではなくて数千円のイヤホンヘッドホンから20万超えのヘッドホンまで幅広く造っているメーカーです。国産の安心感とゲーミング用途両方がほしいなら筆頭メーカーではないでしょうか。

ATH-G1が今のところaudio-technica唯一のゲーミングを謳ったヘッドセット

ATH-G1WL|ヘッドホン|株式会社オーディオテクニカ

 

 

audio-technica ゲーミングヘッドセット 密閉型 PC/PS4/Xbox One ATH-G1

audio-technica ゲーミングヘッドセット 密閉型 PC/PS4/Xbox One ATH-G1

  • 発売日: 2019/06/12
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

 ファイナルファンタジーXIV 推奨機種認定ヘッドセット

だそうです。面白い……。国産メーカーならではかもしれません。ただし、これ、注意点として、通常のゲーミングヘッドセットと違って有線接続です。私はいつも部屋で有線接続しているので、別に大丈夫じゃないか?と思わなくはないですが、人によっては許せない点だと思います。あとからbluetoothユニットと接続する(ゲーミング用ではなく一般用ですが、shanling up4とか、FiiO BTR5のような、有線をbluetooth受信機に繋ぐタイプの機器が存在します)ことも可能だとは思いますが、最初から無線ヘッドホンを求めている人は避けたほうがよいでしょう。

 

フィーオ Bluetoothアンプ(ブラック)FiiO FIO-BTR5-B
 

 

 

 

ゼンハイザー

 

 

ゼンハイザー有限合資会社Sennheiser electronic GmbH & Co. KG; ドイツ語発音: [zɛnˈhaɪ̯zɐ])は、ドイツの音響機器メーカーである。特に、ヘッドフォン及びマイクロフォンなどが有名であり、音楽制作現場や映画制作現場などのプロフェッショナル用途にも多く用いられている。

ゼンハイザー - Wikipedia

ゼンハイザーは1945年にドイツで設立されたメーカーで、HD650やHD800など歴史に残るヘッドホンを多数造っています。

もともと、イヤホン、ヘッドホン両方ありますし、プロユース(録音とかミックスとか音楽業者が)から、オーディオマニア向け、DJ用、ワイアレスやスポーツなどのカジュアルユース(マニアは静かな部屋で聞くから、それ以外の日常シーンで使われるものはカジュアルなのです)など、ほとんどの分野をカバーしている、音響の総合メーカーです。

日本のサイトには「ゲーミング」のボタンがありますが、飛ぶと海外サイトに飛ばされます。かなりのラインナップがありますね。

Sennheiser ゼンハイザー | ヘッドホン、イヤホン、マイクロホン

よく見ると、EPOSのサイトへ飛ばされます。EPOSというのはゼンハイザーのゲーミング用サブブランドです。

ゼンハイザーのゲーミングブランドEPOS

ゼンハイザーゲーミング製品が、デンマークのDemantによる新ブランド「EPOS(イーポス)」で今後展開されていく

これまで、ゼンハイザーゲーミング製品、およびエンタープライズ向け製品は、DemantとSennheiser Electronicsによる合弁会社Sennheiser Communications」によって15年以上にわたり開発されてきたという。

今回、この合弁会社の取り組みを解除。ゲーミング領域をDemantが引き継ぎ、「EPOS」ブランドを立ち上げたとしている。

ゼンハイザーのゲーミング製品を扱う新ブランド「EPOS」設立 - PHILE WEB

 

 

発音は「イーポス」だそうです。

https://www.eposaudio.com/en/jp/gaming/products

ラインナップを見ると

 

 

オーテクと同じで、実はあんまりワイアレスではありません。

GSP 300が最廉価なラインのようですが、密閉・ノイキャン・マイクの基本性能を持っているようですね。

GSP 350になると、Dolby 7.1チャンネル対応、GSP370が100時間バッテリー持続などある程度数字と値段に比例してスペックアップしていくようです。

少し気になったのは、USB接続のものと、ミニプラグでの接続の場合があり、あるいはワイアレス接続が特別に搭載されているものもありますね。

Audeze

米国AUDEZE社は、正確な音の取得と再現のため常に革新的なソリューションを提供している、ハイエンド・ヘッドホンの製造メーカーです。アーティストが意図した音を正確に再現することを目的に製品開発を進めており、それを可能にするための革新的技術を「オーディオ」「材料科学」「防音」といった様々な分野の専門家がチームとなり日々開発を行っています。

AUDEZE 国内正規代理店 | 株式会社アスク

このメーカーがゲーミング製品を造っているという驚きからこの記事を書いてみたところがありますね。

Audezeは10万超えが基本の高級ヘッドホンのメーカーです。

 

一番メジャーだと思われる LCDシリーズの最上位機種である、Lcd-4はamazonで50万超えです(個人輸入とかしたらもう少し違うかも)。勿論マニアの世界にはまだ上もありますが、知名度のあるヘッドホンとしては、驚くほど高価だろうと思います。私もLCD2のレビューをたまにめにするぐらいで、試聴もしたことがないメーカーです(というのは値段がはりすぎると、気軽に試聴も出来ないわけです……。専門店(というかeイヤホン)の奥のガラス棚から出してきてもらわないといけないというか……)

 

ゲーミングヘッドホンの常識を覆す! AUDEZE「Mobius」は高音質と3D技術の集大成だ (1/2) - PHILE WEB

 

AUDEZE Mobius

 

 

 

AUDZE LCD-GX

 

 

 

TAKSTAR

これはちょっと通常の意味での有名オーディオメーカーではありません。中国の格安ヘッドホンが世界中でバズったTAKSTARという音響メーカーがありまして、PRO 80という機種が1万円を切る機種にもかかわらずあまりにも音がよくて、話題になりました。

 

 

gannen.hatenablog.com

ここで、そのメーカーのヘッドホンと、該当の話題の機種TAKSTARという Pro80、82について少しだけ触れていますが、要点としては、TAKSTARという会社が世界中でOEM(部品供給)をやってますよ、ということを公式サイトで言っていて、どうやらその例がゲーミングの世界にあるらしいということです。

そのあと、まことしやかに噂になったのはPRO 80にマイクをつけて色替えしたモデルが

RAZORの「HyperX Cloud」シリーズ、またkingstonのCOOLER MASTER MH752ではないかという噂です。実際ゲーミングヘッドセットは1万円付近が多いですから、本体の価格が1万円切るぐらいで音がいい密閉型のPRO 80を流用しているモデルがあるというのはいかにもありそうな話です。

 で、TAKSTAR自身が出しているゲーミングヘッドセットも存在しますから、本当に一円でも安くということなら、冒険してこれを買ってみるのもありかもしれません(これらはすべてマニアの間での話しなので、PRO 80やその後継機種の82ならともかく、TAKSTAR のゲーミングヘッドセットには全然レビューがありませんから、かなりの博打だろうと思います。)

HYPER X Cloudにしても、COOLER MASTERにしてもあくまで掲示板での噂話にすぎないので、どこまで信じるかはあなた次第、と結びつつ、予算に応じて検討していだたくのがよいのではないでしょうか。

 

 

HyperX Cloud II

 

 

 

Cooler Master MH752

 

Cooler Master MH752 ゲーミングヘッドセット SP841 MH-752

Cooler Master MH752 ゲーミングヘッドセット SP841 MH-752

  • 発売日: 2019/03/11
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

 

関連記事

 

上でもとりあげましたが、最後にとりあげてTAKSTARのより高価なモデルのレビュー記事が既にあります。この値段なら非常に面白いと思います(ただし、音源によっては非常に癖があるので、一本しか買わないぞ!とか、はじめて高い機種を買うぞ!という人は買ってはダメです。pro 80や82はレビュー見る限り癖のない密閉型なので、そちらは安心出来るだろうと思います)

gannen.hatenablog.com

 

 ゲーミングに関係なくお安いヘッドホンがほしいかたに参考になるかもしれない、中華の(日本では)無名なメーカーのヘッドホンについて、国内外で評判のいい機種をまとめた記事です。

gannen.hatenablog.com

 

 これもThieaudioという中国の新興メーカーのヘッドホンのレビュー記事です。たまたま今つけていたのでw ここに書いてあるmodをしたら無難な万能機だと思います。(しなくても面白いヘッドホンですが)

gannen.hatenablog.com