gannenの3文以内にまとめる日記

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tinhifi P1のレビュー

 

TinhifiはT3が感動的なイヤホンだったのでTinhifi(パッケージには「天」と書いてあった。「天hifi」。なんて気宇壮大なメーカー名だ。hifiというのはこちらのハイレゾに似たニュアンスで、技術的なことは置いておいて「いい音」というようなニュアンスである(いやハイレゾは一応測定によって認定されるのだが、まああんまり真に受けるものでもない))はご贔屓のメーカーである。

持っているのはT3だけだが、各種レビューやブログを読むと、超高温特化型のT2、ハウジングを改良したT2 PRO、低音を追加して高音の良さを活かしながらバランスを改良したT3という流れで出たのがT3だったようである(で、いずれも高音寄りなので、人によっては刺さるという話もある)。headfiでもT2やT2 PROの人気はかなりすごい。

ここまで全て10000円を切る、というよりはむしろ5000円付近に近い値段で出してきたところを、「平面駆動ドライバー」という超高級機っぽいガジェットをひっさげて値段をあげてきたのがP1だった。

平面駆動ドライバーは、このブログはヘッドホンを扱ってるので名前は聞いたことがあるかもしれないが、イヤホンでいうと、まさにヘッドホンの超高級メーカーのAudezeがヘッドホンの技術をイヤホンに搭載してAUDEZE iSINE

Audeze iSINE 20 In-Ear Headphones with Lightning and Standard Audio Cable (Black)

という商品で出していたぐらいのものだった。

 

で、P1を最初聞いて思ったのは、「普通……」という印象であった。そもそも、ヘッドホンで言う平面駆動ドライバーというのが、なんというか、癖のない音を鳴らすものである(変に金属的になることもなく、ぼやけもせず、特定の音域が強くなることもない、という印象を持っている)。

ヘッドホンの平面駆動とどの程度同じものなのかはさておき、そういう意味で、変に特化していなくて、クリアでさっぱりした音の鳴るイヤホンである。

 

音と音の間に隙間があるというか、「濃密」というのと反対の印象。音と音が混ざっていないというか。残響が少なめなのかもしれないと思った。特に高い音はすっと消えていく。「タイト」というのが当たるかもしれない。

高いが、個人的には全然刺さらない。ピアノの高温や金管楽器は綺麗に鳴ったあと、すぐに消えていく。

ボーカルは近く、極めて綺麗に聞こえる。残響が少ないと言ったが、当然曲のミックスでエコーをかけたような箇所はちゃんと響く(高音にふりすぎてシャリシャリだとこの辺が死ぬイヤホンもある気がする)

低音はやっぱり(Tinfiは高音が売りのメーカーなので)少なめだと思うが、音量を上げればきちっと鳴っている

 

amazonの商品名に「ノイズキャンセリング」とあるが、これはいわゆるアクティブノイズキャンセリングではなくて、(ハウジング内の回路に)「ノイズ耐性があります」というぐらいの意味なので、真に受けてはいけない。(これはお約束)

 


DUSTCELL - CULT

 

DUSTCELLは、アニメ声的な高さのボーカルEMAが、声を張りあげたり、ささやき声、かすれ声、うめき声、絶叫と非常に多彩であること、重低音も必ず鳴っていること、左右に音を振り分けるようなステレオ効果を狙ったMIXが多いというので、エレクトロな音楽では一つ基準にしている。

で、高音から低音まで綺麗にかっちり鳴らすタイトなイヤホンというのはこういうのにはベストである(ボーカルの艶一点勝負だと特化型が気持ちよく聞こえたりする)

ということで、女声ボーカルのエレクトロな音楽(アニソンとかボカロとか)メインで、しかも普段遣いに向いたイヤホンであるとは言えると思う。


【Official MV】「形而境界のモノローグ」Full ver.【GEMS COMPANY】

 

初めてのフルなレビューなので、クラシックを聞いてクラシック向きかどうかをコメントしようと思ったのだが、クラシック向きってどんなイヤホンだよ、、、と考えさせられてしまった。

音階周波数

ピアノは一番低い音ラが27hzで一番高い音ドは4000hzである。今適当にラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を流したがこれはピアノは最初からかなり低いところから高いところに上がっていく(サビにあたる部分は高い音だと思うが)

そんな極端な音が出ることもないだろうというとそんなことは全然なくて、始めポロポロ鳴っているファの周波数を見てみると87hzである。印象的なラーファーソードのドは更に低くて65hzとなる

 

【サウンドチューニング・マニュアル】「イコライザー」編 Part.4 「楽器の音域と周波数」について | Push on! Mycar-life

こちら見ると

4弦エレキベース=41.2Hzから、400Hzあたりまで

とあるから、ベースより低いとは言わないが、まあ高いとは決して言えない音がピアノから出ている。

そうすると上から下までまんべんなく鳴らすのは必須であって、ドンシャリなんかはとんでもないだろう(ピアノが上から下まで音がなっていくと完全に不自然な音になるだろう)というのは、そういう意味で、まずフラット寄りなものが好まれるのには違いあるまい。

analyticalなリスニングという意味では、いわゆる分離感、あとは定位感もあったほうがいいのかもしれない。

 

で、クラシックのオーケストラは音が多すぎてわからなかったので、ジャズを聞いたが、P1ではこれはどうしても低音が少ないとなる(にしては 海外のレギュラーからの評判も高いのが少し不思議だなあという感じはしているが