gannenの3文以内にまとめる日記

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中華ヘッドホンの世界(イヤホンと比較しながら)

要旨

格安イヤホンでは中国の新興メーカーの台頭が激しいですが、格安ヘッドホンではどうなのか? 気になったので調べてみました(まだ1つぐらいしか買ってないので、典型的な調べてみました記事です )→いつの間にか結構手元の集まってしまったので、実際に聞いてみてのレビューを追記したりリンクしたりしています。

 

目次

 

色々買ってみておすすめ中華ヘッドホンチャート

  • (高い安いはおいておいて、現状常用に困らないヘッドホンを持っている人が)なるべく安く中華ヘッドホンのおもしろさを味わってみたい→Superlux HD681(の3種のどれかをレビューを読んでお好みで)
  • 1万円付近で常用レベルのヘッドホンを、あえて中華メーカーで買ってみたい→TAKSTAR PRO 82/BLON B7・8(ただし、正直同じ値段で、有名メーカーの中古とかを手に入れるほうが、お値打ちの音だとは思います。AKGのK70?の中古とか1万付近ですし……ベイヤーのDTもサウンドハウスなら新品で1万円ちょっとだし。。。セールのときに5000~6000円で買えればお値打ちの音だと思います。TAKSTARもBLONもメーカーとしては力があると思っているので腐している訳ではなく、今後のよりハイエンドなラインに期待しています)
  • (GRADOのヘッドホンを持っていない人が)普通のヘッドホンとは違う音(圧倒的な開放感と解像度)を聞いてみたい→okcsc のどれか
  • 2万を超える値段のヘッドホンをあえて新興メーカーから買ってみたい→Thieaudio Phantom(を個人的には常用していますが、注意点はあります。記事内に詳細レビューへのリンクはりました。)・Sendy Aiva(持ってないけどすこぶる評判はいいです。同じドライバーのHF580も癖のある音ですが、いいです。)

個人的には、中華ヘッドホンの醍醐味~~~という感じがするのはokcscです。

 

 

grado風と言ってしまえばそれまでなのでしょうが、未体験なら、そのあと使わないとしても5,000円ちょっとは出して聞いてみる価値のある音だと思います。KZのイヤホンを集めてるような人なら、こういうのでまず「やべぇ」と思ってみるのがいいと思います。中華イヤホン沼に比べると中華ヘッドホン沼は歴史がなくて浅いので大丈夫です(多分)。

headfiで人気のない中華ヘッドホン

そもそも、別の記事で、headfiで閲覧数の多いヘッドフォンについてバランス対応かどうな調べたのですが、個人的に驚いたのはhead-fiでは中華ヘッドホンの地位が日本のブログや2ちゃんより低いことでした。

イヤホンを買っていたときは5ちゃんだろうがheadfiだろうが、中華メーカーの話題で持ちきりだったので。(kz、tfz、trn、たくさんのメジャーメーカーがありますね)

格安中国イヤホンの有名ブランド・メーカーまとめ - gannenの3文以内にまとめる日記

 イヤホンは複数の評判のいいイヤホンがあるようなもの(しかも上の記事では高級メーカーは紹介してません。DUNUとかhifimanとかAROMAとかroseとか……)でもこれぐらいの記事になるぐらいはあるわけで……。

 

そういう状況でもheadfiで結構扱われている機種は存在します

Superlux HD681B

なんといってもsuperlux。 

 

681B、681、681Fとあるのでどれがいいかという議論がありますね。(それは買った人のレビューをご確認を。)

 

Superlux HD681のレビュー

HD681を持っているのでレビューを。(BはBassかと思いきや、Balancedの略らしくて、Flat←→Balanced←→無印の順に高音←→低音という説を複数目にしています)

というわけで、前提として、低音ホンです。

  • 低音の楽器が音量が多いだけでなく、(もこもこでなく)きれいに解像度高く聞こえる
  • 総じて解像度が高くキラキラ感もある(高音がちょっと盛られている感じあり)
  • ボーカルはちょっと引っ込んで聞こえるので残念。(キラキラ成分があるので、解像度低い印象ではないが、ボーカルの音量自体が小さい)
  • 総じて手元にあるK702のようなキラキラで低音少なめのヘッドホンとの使い分けは抜群(私はK702がキラキラに聞こえなくなるような超絶キラキラヘッドホンRP-HD10を持っているのですが……)
  • ロックとかジャズとか、低めの男声ボーカルものとの相性はすこぶる良い(甲高い若い男の子のボーカルとかだと、ちょっとはまらない気がします。若いロック・バンドとか、あとは男子アイドル声優ものとか)
  • 装着感については、残念ながらBADである(というかここのコストが一番低いんだろうと思う)ヘッドバンドというか頭にかける部分は見かけAKGっぽいが、AKGが基本的に大きな帯状のゴム布を頭頂部にひっかけて全体で支えつつ、耳に対してドライバが良き所で止まるように止める、というような作りなのに対して、こちらは謎のゴムで引っ張る機構で、ほっとくと右と左のドライバがくっつくぐらいの圧を加えておいて、その間に頭を挟む、という作りなので、小顔の人以外は長時間つけていると耳は痛くなると思う(最初高音が刺さってるのかなと思ったが、物理的に耳が圧迫されていただけだった)。あんまり触れている人がいない(長時間つけるだけじゃなくてちょっとつけて終わりだからだろうか)が、これは重要な点で、最初の1本がこれだと「なんかヘッドホンってつかれるなあ」という印象になってしまうので、いわゆる「1本くん」的な1本ではないと思う
  • 見た目がちゃっちぃ部分は、ドライバーを覆う部分がプラスチックな部分ぐらいで、デザインそのものはこんなもんかというところだと思う。ただ、プラスチックな分の音のちゃっちさはあるのかもしれない

という印象です。音のリアル感・自然さみたいなものは流石に高いヘッドホンほどではないですが、全然もっていていいと思います。私が低音強めのヘッドホンを持ってないからというところはあると思いますが。

 

SAMSON SR850

 

SAMSON セミオープン型ヘッドフォン SR850

SAMSON セミオープン型ヘッドフォン SR850

  • 発売日: 2009/09/28
  • メディア: 付属品
 

 

superluxのOEM品だと言うのをどこかで見たことがある(ただリケーブル可能なようです)サムソンSR850くんもいました。サムソンって……と思ったら、米国の会社のようでプロ向けの音響機器をたくさん扱っているっぽいです。

Samson — SR850

Semi-Open Studio Headphones

の文字が燦然と輝きます。

 TAKSTAR PRO82

 

 

superluxと並んでメーカーレベルで認知されているのが、このTAKSTARっぽいですね。

バランス接続できる3万円以下のヘッドフォン探してみた【50機種以上のバランス対応ヘッドホンリストあり】 - gannenの3文以内にまとめる日記

別記事でも扱いました。どうもバランス接続が可能という噂のある機種です。(あとは有名メーカーのゲーミングヘッドホンの中身だとか)

 

TAKSTAR HF580

 

 

TAKSTARはミドルエントリーというか中級機にも手を出していて、それなりに評判をとっているようでした。

これこの値段で生意気にも(?)平面駆動式ということです。実は同価格帯のhifimanが家にもう来ているので、比較してみたいところです(注文したがまだ届かない)

バランス接続できる3万円以下のヘッドフォン探してみた【50機種以上のバランス対応ヘッドホンリストあり】 - gannenの3文以内にまとめる日記

hifiman 400sだともっと安いですね。

SendyAudio Aiva と同じドライバーを使っているというので比較されたりしていますが、Aivaは600ドルなので「流石に比較するのがおかしい」という反応だという認識です。

$200 planar shootout - Hifiman HE-400, HE-400i, HE-4XX vs Takstar HF580 | Headphone Reviews and Discussion - Head-Fi.org

They are the same drivers that are used on Sendy Aiva($599),Acoustic Research AR-H1($599) and Bosshifi B20 ($450).

周波数グラフ的に低音がhifimanより出てますね。気になります。

→購入したのでレビュー書きました

 

gannen.hatenablog.com

 

BossHiFi B8

 

 これは、格安イヤホンの世界でも有名になったBlonらしいですね。blon bl-03は確かにいいので気になります。

(レビューでは高音に振っている=解像度に振っていて、低音は弱めとの印象)

ウッド&ベリリウムとカタログスペックはとんでもない ないですがさて。b7sという別機種もあります。

BLON BL-03は

5000円以下の鬼コスパ中華イヤホン(BLON CL-03、kinera sif、SEMKARCH CNT01、moondrop Spaceship、CCA C10) - gannenの3文以内にまとめる日記

でも紹介しました。端的に言えばシャープで高解像度でhifi~~~っていうのがよければCCA C10ですが、上も下も聞こえる~~楽しい~~って感じがよければBLONだと思います。この価格帯では。

 

BLONのヘッドホンとしては、BLONb7、B7s、B8とあるようです。ちなみに、このあと紹介するSIGVAともかなり似ている感じです(少なくとも外観は)

 

B7sの方をもっていますが、割と無難なヘッドホンというか、ちゃんとした密閉型ですね。

iSK HD9999

上の機種と比べるとかなーり下の方に なりますが

iSK HD9999 ヘッドホン

iSK HD9999 ヘッドホン

  • メディア: エレクトロニクス
 

 

 もあるにはありました。これも5chでは頻出で、日本ではもっと有名だと思います。

iskはAKGの工場じゃね?みたいな記事を見かけたり……本当なら頼もしい話ですが…。

aliexpressなんかでみても、superluxとtakstarは勿論、iskとbosshifiはある程度目立っていますね

ただこれAKG K271に見た目が似てるんですが(ケーブルもどうもAKGのミニXLR端子っぽいですね)、肝心のK271が安くなっちゃってるんですよね……そこで、iskの方を買うことなくね??ってなっちゃってるのかもしれません。(例えばKZ ZS6がandromedaに似てるからって、別に音は関係ないからほしければ買えばと思いますけど……)

評判見ると高音=解像度寄りで、その点でも大雑把に言えばAKG風とは言えますね。iskの最上位ラインがこれなので、そこでK271と比較されるの可愛そうな話しではあります。

日本で特に有名なのはoneodioとokcsc

この辺が結構アマゾンでもメジャーだし、2chでもよく話されてるイメージがありますが(特にOKCSCはラーメンとか言われている→四角い渦巻きの模様から)、head-fiには出てないですね。ただ、結構いろんな人が買った上で褒めている印象なので、この辺もいずれ聞いてみたいです。

 

 

 OKCSC ZX-1

 ラーメンことZX1。OKCSCとBOSSHIFIを結びつける記事も見ました(どちらかがどちらかの輸入代理店をしている関係のような気もしますが)ので、本当ならやっぱりかなりの品質を期待してもいい気もします。

 

OKCSC M1 / M2

 

 

 

 

ラーメンが一番有名だと思いますが、ウッドハウジングのM1とM2というものもあります。

okcscという会社自体なんだかよくわからないというか、日本のAMAZONだとkz商品を扱ってたりするし(つまり代理店としての機能があるということですね)、製品ラインナップにはTWSもあるし、こうやってヘッドホンもあるのだけど、メーカー個別の公式サイトみたいなものはなくて、どこからどこまでが自社製品なのかも曖昧です。

 

OKCSC M1を持っているので軽いレビューめいたことを書きます。

まずaliの商品ページに「PK GRADO SR1000」って書いてありますw。PKっていうのはなんなんでしょう? しかしデザインがGRADOっぽいのは確かです。

そもそもGRADO(アメリカの企業です)自体、それなりに製品ラインナップもあり、高価な製品もあるわりに、現物を見てみると、おもちゃみたいな質感の商品、というのが特徴の会社ですが(現物をもってないので、eイヤホンの試聴コーナーで触ってみた印象で言っています。SR325eだったかと思います。)、音は当然おもちゃみたいな感じではありません。高音重視という評判が一般にありますね。

まあ、そういうヘッドホンをリファレンスにしているということでしょう。ZX1は奇っ怪である意味何にも似ていないイヤホンですが、M1とM2はGRADOのコピー品っぽさはそこはかとなくただよっています。

M1は日本のAMAZONだと「スタイルA」となっていますね。ほかはZX1とかM2とか製品番号なのにいよいよ謎が深まります。

M1が手元にきたときも、このおもちゃっぽい質感は……という感じだったのですが、音にはビビります。高音重視ですが、音場がやばい横に広い。分離感もやたらあります(が、あくまで音程が違う音同士の違いで、打ち込みバリバリアイドルソングみたいなやつになると、ごちゃっとしてきます。だから分離というかとにかく音場だけがあるというべきなのかもしれない)低音がないというレビューがAMAZONにはある(といってもAMAZONはZX1とM1とM2とM6が全部同じページになっているので、何が何やらですが)ように、低音は弱い部類にはなるだろうと思います。

ヘッドバンドは金属を曲げてつっこんであるだけという感じで簡素ですが、そもそもヘッドホンのハウジング自体が軽いので不快感は全然ありません。イヤーパッドも全面ウレタン(ウレタンというか、なんでしょう、安いマイクにかぶさってるスポンジみたいな)という感じで、耳には大変優しいです。(交換できるかなと思ってちょっとひっぱってみましたが、どうも接着剤かなにかで張り込んであるっぽいかったです)。ちなみにケーブルは交換できます。3.5mmステレオx2っぽいですね。バランスケーブルに交換できるというという話しを見たことがありますが、一応バランスケーブルに繋いでも音は出ました(差まではまだちょっと。

非常にスピード感がありますね。yoasobiの曲を聞いたら普段の1.5倍速に聞こえました。高音がタイトってことなのかなあ。非常に面白いです。

まだ来たばかりなのでここでコメントしておいおいもうちょっと書こうかなと。高音重視のオープン型といえばK701ですか。もうちょっと聴き込んだら比較を書こうと思います。

 

高級中華ヘッドホンの世界 

どこからかが高級かは議論の余地があり、まあミドルとかミドルエントリーといった価格かもしれませんが、イヤホンの感覚で言えば、1万円超えてきて新興メーカーだと高級な印象です。

TAKSTAR HF580のところで紹介した部分とやや重複しますが、headfiの評価にとらわれず、linsoulだったりdropだったり、amazon.comだったりで名前がよく出ている印象のヘッドホンを並べてみます。

Sendy Audio Aiva

SendyAudio Aiva ブラックビューティーシリーズ 9776mm 平面磁気ヘッドフォン

 

実はSendy AudioのサブブランドらしいSIGVAはダイナミック型のsv01~08(密閉型・開放型・ウォーム・クールと分けられているようです)、イヤホンのmシリーズに加えて、SIGVA P IIという平面駆動型ヘッドホンを作っています。

 

SENDY AUDIO 平面振動式 イヤホンAIYA & ヘッドフォンAIVA | (株)七福神商事

このAIVA(というかSendy Audio)については、七福神商事が正規代理店になっています。SIVGAはamazon.comなりaliなりから輸入するしかないようですね。

 

SIGVA P II

 

SIVGA PII オーバーイヤー オープンバック ウォールナット 木製平面マグネット式ヘッドホン

Amazon.com: SIVGA aivaとP2の比較はamazon.comでセラー自身が丁寧に答えているので、どっちか迷う人は見てみたらいいと思います。

SIVGA SV006

 

 

SIVGA SV004

 

 

 

 

SIVGAはイヤホンも作っていますし、SV01~ SV08までのオープンだったりクローズだったりの色んなダイナミックヘッドホンも作っています。

現行モデルはSV005~SV008らしいのですが、国内での扱いはまちまちのようですね。

 

レビューを読んでも手元のモノ同士を比べても、SIGVAのSVシリーズとBLONのB一桁シリーズはそれぞれの音の傾向を除けば、基本的には同レベルの製品という印象です。価格もアラウンド1万円ぐらいですし。(それより安く買えるなら中国での値段と比べてもお得)。SIVGAが気持ちロゴとかがプリントされていて、高級志向だなと思います。SIVGA P2とBLON B20の関係というか。だから、まあ音のパターンでドンピシャ!というのを先に見つけておいてないのであれば、BLONの方をお試しで買うほうがいいかもしれません。

 

BLON B20

https://www.amazon.co.jp/dp/B07WP5118P

一応貼りましたが在庫切れちゃってます。BLONは格安イヤホンで有名なBLON,またBosshifiとして100ドルアンダーのヘッドホンでも有名なあのBLONのようです。(というか上のBOSSHIFIです)

 

 

THIEAUDIO PHANTOM

 

 

実は一番気に入って常用しているのはこのヘッドホンです。値段だけの音は出ていると思います。

 

gannen.hatenablog.com

 

Gold Planar GL600

 

 

Gold Planar GL400

 

 

末尾のCはclosed、Cなしは開放型を指すようです。

Goldplanarはmonopriceのmonolithシリーズのメーカーと同一視されているようですね。

  

イヤホンと違うヘッドホンの世界

調べはじめたころは以下みたいなことを書いていました

さしずめ、superluxがKZ&CCAで、TAKSTARがTFZで、bosshifiがBLON(これは文字通りですが)、その3つしか中華メーカーがない世界といったところでしょうか。Hifimanは一応台湾メーカーですが(評価が安定しているのでibassoとかあるいはdunuみたいな位置づけでしょうか)。

逆に言えば、superluxを買って、TAKSTARを買って、せいぜいあと2つぐらいしか格安メーカーの選択肢がなくって、あとはちゃんとしたメーカーしかないということですね。わかりやすいといえばわかりやすいけど、イヤホンは色々買うのが楽しかったのでちょっと残念なところもあります。

こうやって価格順に並べるとdropの影響は結構大きい気もしますね。そらゼンハイザー6xxだのAKG K7~だのが2万円周辺で安く買えると。5000円クラスじゃないと価格勝負の新興メーカーは戦えないわけですから……。逆に、中華イヤホンに危機感とかあって、強いヘッドホンメーカーがどんどん廉価ラインを作ったのかもしれないですね。

しかし、まだ十分にメジャーでないだけで、廉価な中華ヘッドホンも広まりつつある状況ではありますね。ただし、中華イヤホン以上にチャレンジャーな世界じゃないかなとは思います。しかし、それも夢がある、と今は思っています。

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では中華ヘッドホンじゃなくて普通に人気があるヘッドホンってどんな感じ?というのをリスト作ってみているので見てみてください。

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