gannenの3文以内にまとめる日記

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adaptとadoptとadeptの違いを語源による覚え方で一生忘れない

要点

adopt(採用する)の覚え方は、ad(~の方へ;at)+opt(選ぶ)で~を選ぶ

adapt(適応させる)の覚え方は、ad(~の方へ;at)+apt(合わせる)で~へ合わせる

adept(熟達した【形容詞】)の覚え方は、ad(~まで;to)+ept(到達する)=高い所まで到達している=熟達した

 

まず、adeptはかなり難しいので出題されること自体が珍しいと思いますので、それ以外の2つをしっかり頭に入れたほうがいいと思います。

adはいずれも同じ意味なので、optとaptの意味を覚えるということになります。

おすすめは、aptの意味は置いておいて、「オプション」と結びつけてopt(選ぶ)を覚えること、もう1つはadaptor=アダプターというカタカナ語と結びつけて、「適合させる」というイメージを視覚的に持つことです。

こうした語源によるアプローチはどんな単語でも通用します。

 

上のような語源に詳しい単語帳を使ったり(レビューでも褒められているので確認してみてください)

 

 

 

このような語源に特化した本を読んでおくと、受験でもTOEICでも何でも応用がきくので大変おすすめです。

以下の記事では他の単語や熟語、やカタカナ語などと紐づけて説明するので、しっかり読めば記憶がしっかり定着するはずです。ぜひ覚えて帰ってください。

 

adは両方共通だが、あんまり意味の推測に役立たない接頭辞

ad-はnearやatということで、近接(near)・付着(to)や方向性(at)を表します。しかし、dが落ちてa-だけになると、否定のabなんかとも混ざりますし、ad~とついているから~~という方向で覚えられる単語はあまり多くありません。

ad- | Origin and meaning of prefix ad- by Online Etymology Dictionary

 

近い、付着という意味に関連して一番覚えやすいのは、adhere=くっつく かなと思います。

(前段として、くっつくと言えば、stick to=くっつくを覚えておきたいです。cling to=くっつくも同じtoです。あるいは、dance to the musicのように「~に合わせて」という意味のtoにもくっつくニュアンスが残っていますね。)

stickは「スティックのり」という言葉がありますが、Wikipediaによると

英語のスティック (Stick) は『棒状』の他に『くっつく』『貼り付ける』意味があり、双方の意味が掛けられている。

スティックのり - Wikipedia

 ちなみに、棒を表すstickはカタカナ語では「ステッキ」という形で入っています。

 

adopt(採用する)の覚え方は、ad(~の方へ;at)+opt(選ぶ)で~を選ぶ

optは選ぶ(option、opinion)

option(選択)はカタカナ語にもなっていますし、ゲームのオプションとか、「この場面でのオプション(選択肢)は何があるか?」とかそういう風に使います。そのままoptが選択です。形容詞にすればoptionalで選択的ということになります。

opinion(意見)もかなり基本的な単語ですが、これもやはり「選ぶ」という意味から来ています。意見するということは、何かを選ぶことなわけですね。これも直感的だと思います。

カタカナ語でオピニオンというと、オピニオンリーダーとか、公的なことについての意見のようですが、英語ではかなり幅広い意味で使われます。

IMAOというネットスラングがありまして、これはIn My Arrogant Opinionの略です。in my opinionというのは、「私の意見では」という意味で、そこにarrogant(傲慢な)という形容詞が入っていますので、「偉そうに言わせてもらうとさぁ」とかそれぐらいの意味になります。

wikipediaの解説では

(インターネットスラング)"in my arrogant opinion"の頭字略。言わせてもらうならば。
英語のインターネットにおけるチャット等で、自己の主張の導入時に用いる。

IMAO - ウィクショナリー日本語版

大げさな単語に見えますが、最近私が見るようなところだと、youtubeのコメント欄で、1行何か書いて、末尾にIMAOと添えられているような感じです。「まああくまでわたし/俺の意見だけどさ」というぐらいの留保に見えます。少し古い日本語のスラングで言えば「私的にはさ~」というようなのがあってあれに近いかなと思います。

(余談ですが、wiktionaryは丁寧に

("laughing my ass off=大爆笑"の略、"lmao"と記載されると紛らわしいので注意)

と添えております。実際相当紛らわしいのです。これも文末につくんですね。文の頭にIMAOと来たら、opinionの方だとわかるのですが、文末だと、ややこしいです。こっちは「○○だよねwww」の「www」みたいな感じです。

opinionといっても大げさな感じじゃないということが伝わったでしょうか。いずれにせよ、重要語なのでopinionぐらいの基本語だと、語源というより、ぱっと「意見」という単語が出たほうが良いということはありますが。

 

adapt=ad(~の方へ;at)+apt(合わせる)で~へ合わせる

adoptはアダプターとの関連で覚えるのがよい

アダプターというのは、例えば下のような、ACアダプター(コンセントに流れる電流と機械で使う電流は方式が違うので、それを適合させる訳です)というような言い方で使われます。これが浮かべが、一発だと思います。違う端子と端子を適合させるわけですから。

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apt(適切な)は複雑であまり役に立たない

aptは使われうる単語としては、aptitude(適正)との絡みで覚えるのがいいんだろうと思いますが、adaptよりも難しい単語で、いまいち役に立つのか怪しいです。aptly(適切に)という言葉もあります。なので、adaptを核にapt=適切という意味があると思っておいて、それが動詞になるとadapt(適切にする)、副詞になるとaptly(適切に)、抽象名詞になるとaptitude(適正)という風にチャンクにしておくのがいいんだろうと思います。

 

 

結局adaptが一番簡単な単語なので、これは覚えてしまうという方向です。上のアダプターとの関連がおすすめです。

adeptについて;adeptとadaptのeptとaptは同じもの

最後に一応 adept=熟達した についても一応やっておきましょう。出題頻度はかなり低いと思います。

実はept=aptは同じものです。意味的にはeptのほうがラテン系の本義に近くてそもそもaptは掴む・到達するという動詞の過去分詞だということです。

だから、aptは到達した=適切な という意味なんですね。で、adaptが「適切にする」という意味であるのに対してadeptは形容詞なので「適切な状態になった=熟達した」と、人にかける形容詞になっているということですね。

adeptに関しては、逆に語源を学ぶとごちゃついてしまうとは思います。

ちょっと別の助け舟を出しておくと、このapt=eptの派生系の単語を使った有名なゲーム名があります。

Apex Legendsです。

ココで言うApexはトップとか頂上とかそういう意味ですけど、これもapt=到達したという意味から来ています。「adept(熟練した)なプレイヤーがApexに到達する」こういうイメージで覚えるのはいかがでしょうか。

参考ページ

apex | Origin and meaning of apex by Online Etymology Dictionary

 

おすすめの本

毎回同じ本紹介してていいのかなと思いつつ、メジャーな本を1冊ぐらい持っておいてほうがいいです。

 

英単語の語源図鑑

英単語の語源図鑑

 

 あと、stick toで思いましたが、熟語で出てくる前置詞の意味を把握しておくのは非常に重要です。接頭語は英語だとこの動詞の後ろの前置詞にあたることもあるので、今回のadhere=stick toのadとtoのように鏡合わせで綺麗に対応することもありますので、お互いの知識がお互いの知識を助けます(そして、おそらく受験英語だと前置詞とかは埋められないといけないからより重要ですもんね・・・・)

 

 

システム英熟語<5訂版>

システム英熟語<5訂版>

 

私が使ってたころからカバーのデザイン変わってましたが、システム英熟語は前置詞のイメージについて非常に丁寧に説明してくれる本です。

基本的な動詞x前置詞 という風に広げていく構成です。

熟語帳はガリガリ暗記タイプも持っておくといいでしょうが(ただし、それは別に問題集とかでもいいとは思います)、こういう、前置詞の意味が把握出来る熟語帳というのは最初1冊もっておくと重宝すると思います。