覚え方
abolish は 廃止する です。put an end to~が同義語になります。名詞型はabolitionです。ab-が否定の接頭辞なのとセットで覚えましょう。-olishは残念ながら語源では割り切れないですが、書けるようになるレベルの単語ではないので問題ないでしょう。
用例
abolish slavery 奴隷制を廃止する
ab-=away について
ab-はabsent/absence(不在)に代表される、否定(away from 距離が遠いこと、不在を表す)の接頭辞です。
ab-から始まるわかりやすい動詞
abroad(外国)や、アブダクション abduction(誘拐)のabでもあります。
abroad外国もいかにもawayという感じですし、アブダクションはあまり見かけない単語かもしれませんが、あえてカタカナで言う場合は、宇宙人が人間を実験体としてさらってるんだ!というような場合にいいます。いかにも「不在」という感じですね。
abuse 乱用・悪用する も覚えておきたいです。child abuse(児童虐待)のような形で頻出です。ab-が否定の意味でuseが文字通り使うなので、これも覚えやすいと思います。
ab-から始まるわかりやすい形容詞
normalから遠くなると、abnormal アブノーマル(普通でない・異常な)です。
absoluteは絶対の、絶対的なという形容詞ですが、「すっぱり分けてこっち」というようなイメージが根源にあるようです。
abstractも覚えておきたいです。抽象的なという意味です(反対語は concrete 具体的な)。カタカナ語でアブストラクトといえば、論文などの要約を指します(内容を抽象するものだからです)。-tractはconstruct 建設するやextract 引き抜く・抽出するなどで出てくる、「引っ張る」という意味の語根です(drag ドラッグ= tract トラクト がだいたい似たような意味です)。abstractは外まで引っ張り出してしまう、というイメージで「抽象」(抽選の「抽」自体「引く」「引き出す」という意味です。何か具体的なものの真ん中からぐぐっと本質を引っ張って外に出してしまうということだと思います)、と結びつけて覚えておきたいですね。
ab-から始まる動詞で語源語根が通用しないもの
absorb 吸収する(be absorbed in ~:熱中する)のabも同じabですが、イマイチ語源で割り切りづらいので、これはまるごと覚えたほうがよいでしょう。
語呂合わせでもなんでも作って暗記するしかないです。私はsorbのあたりに水っぽい感じがあるので(soap(石鹸)とか、sober(酔ってない)の連想だと思います)、be absorbed in~ はなにか「沼」につかるようになにかにハマっている感じ、という覚え方をしていました。カタカナ語ではショックアブソーバー(衝撃吸収材)といった言葉もあります。
-olishは何?
-olish以後は、残念ながら覚えるのには役立つようなフレーズではないです。(ole~ 破壊するというギリシア語が関係あるのではないかとされています)