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コスパのよいイヤホンを買おうとしたらオーディオマニアの専門用語に阻まれた人のために

記事要旨

同じ音楽が別のイヤホンでどう聞こえるか、ということの表現には専門用語がたくさんあるので、それについてちゃんと調べつつ(そうじゃないとレビューが読めないので)、世界のオーディオマニア・イヤホンマニア納得のイヤホンについて列挙しました。

※調べながら書いているので一部激しく書きかけです。

目次

 

オーディオマニアが選ぶイヤホンとは?

ここで言うオーディオマニア、イヤホンマニアというのはheadfiという世界中のマニア(イヤホンだけでなく、ヘッドホンやプレイヤー、アンプなどの周辺機器も含まれています)の集まるサイトにいる人たちです。

スレッドがあり、アクセス数が見られるのでそのランキングを見ながら決めています。

最新のイヤホンがいいと思うので、有名なAというイヤホンが5年前に出ていて、それの後継機とされるA'というイヤホンがある場合は、新しい方を貼りました。

目安としてはこの2年で新たにレビューがついていて、そのメーカーの同ラインの最新版としました。

オーディオマニアが認める最強コスパイヤホン4選

KZ ZSX

 

 

CCA C10

 

 

BLON BL03

 

 

 TRN V90

 

オーディオマニアが認める最強ハイエンドイヤホン3選

 auiodsense T800

 

DUNU-TOPSOUND DK3001 PRO

 

DUNU-TOPSOUND DK3001PRO

DUNU-TOPSOUND DK3001PRO

  • 発売日: 2019/08/26
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

 Campfire Audio Solaris

Campfire Audio ハイブリッド型イヤホン SOLARIS CAM-5270

Campfire Audio ハイブリッド型イヤホン SOLARIS CAM-5270

  • 発売日: 2018/12/19
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

 

オーディオマニアの言葉遣い

まずはいくつか、オーディオファンの言葉を見てみてほしいです。

 

 

 

 

 

誰が見てもわかるのは、「遮音性」ぐらいではないでしょうか。

 

用語同士の関係

それぞれの用語の関係を最初に示してみましょう

 

高音・中音・低音 ( high = treble, mid, low )

 → 周波数グラフ(frequency graph)

 → ウォーム/クール(warm / cool)

 → ドンシャリ/フラット( flat

   → 元気・楽しい・ロック向き (enrgetic )

   → クラシック・ジャズ向き (for analytical listening , classical music, jazz)   

 → 刺さる ( )

 → ボーカル主体(vocal)

   → 女声ボーカル向き

   → 男声ボーカル向き

解像度(resolution)

 → ぼやけた・甘い/シャープ

 ← (高温を強調すると解像度が高く感じるので、実は高音=低音と関係がある)

音場(soundstage)

 → ステレオ感・立体感(holographic)

 → 広さ・音場の奥行き・縦の奥行き・横の広さ

遮音性(isolation)

 → イヤーピース

   → コンプライ・スピンフィット…

 → (遮音性が低いと低音が漏れる傾向にあるので、これも低音高音とも関係があります)

 → ハウジング(housing)

ビルドクオリティ(build quaolity)・デザイン(design)・付属品(accessory)

 → ハウジング(housing)

BA/DD (Balanced Armature / Dynamic Drivers)

 → knowles

 → Belsing

 

 まずは、同じ音楽でも高い音(シンバルとか)を強調するものと、低い音を強調する(ベースとかドラムとか)ものがある、ということをまず飲み込むことで大半の用語が理解出来ることがわかると思います。

 

遮音性・ハウジング・shure掛け・イヤーピース

とはいえ、音質の話の前に、まず、わかりやすいところから行きましょう。しかし、非常に重要です。(が、周波数特性の話とは違い、理解するというより、実地でテストすることが大事だと言う話になります)

 

遮音性

文字通り音が外に漏れるかどうかで、満員電車で音楽を聞く人、あるいは職場でBGMを流す人にとっては重要です。

ただ、遮音性が低いと、低い音から抜けていくと言われています(これは私の実感としても明らかにそうです)ので、ベースの音とかが抜けて、ロックの迫力とかが低いイヤホンである可能性があります。

ただ、遮音性の低さは、その人の耳の形によります。そこでマニアは「とにかく試聴しろ」と言う訳ですね。(極論、左右で耳の穴の形が違っていて、それを調整している人もいます)

 

ハウジング

ここに関連して出てくるのが「ハウジング」です。イヤホンのケーブル以外の、あのまさに耳に突っ込むものが「ハウジング」です。色々な音を出すためのユニットが住むhouse ハウス ということでしょう。

 

3万円の高級イヤホン(かつかなり人気の)rose br5 mk2というイヤホンは以下をアピールポイントにしています。

 

アジア人の外耳モデル(3Dデータ)24通りを基にサンプルを作成し数十回に渡りチューニングを行いました。

Rose BR5Mk2 - 伊藤屋国際

 

 

それだけ音が変わるし売りになるということですね。

イヤーピース

あのゴムで出来た傘とか帽子のような部分のことです。

 

これも遮音性、そして音にかかわるので、マニアは非常に気にします。お気に入りのイヤーピースを先にたくさん持っていて、新しいイヤホンを買うとすぐにそれに変える人もいます。あるイヤホンが絶賛されてるのにわからないなあ?というときはここを変えてまず自分の耳にフィットさせるように考えますね。

 

shure掛け・シュア掛け

遮音性について、非常に気を使っているメーカーもあります。

 

これに関連して、そもそも耳にイヤホンをかけるやり方自体を変えたメーカーがあります。 普通、イヤホンというのは耳の穴からケーブルがたれていると思うのですが、そうではなくてケーブルが、耳と頭の間の隙間に入るようなイヤホンの掛け方もあります。これが、シュア掛けです。

 

 


Shure イヤホンの正しい装着方法

 

上はメーカーの動画ですね。

 

低音が強い・高音が強い・ドンシャリ・かまぼこ・フラット

ゲーム音楽に適したヘッドホンの選び方【mozellの偏った好みの説明付き】 - もぜ園

 

↑おんなじ音源(自作のものです)をドンシャリ、フラット、かまぼこに加工した音を載せてくださってるページです。感覚的に理解したい方はまずここからかなと思います。

 

ニュートラル、ウォーム、ブライト…それぞれの音の違いって?

まず、ある程度言葉と周波数の対応について知りたい場合はこの記事が丁寧です。

また、さらに詳しいものとしては、以下が

Frequency response | DIY-Audio-Heaven

周波数グラフと音質について主観的と断りつつ丁寧に説明している記事です。

いくつか興味深いところは

When there is some clarity and no mid bass emphasis most people describe the decay as fast. 

クリアさ(※註 高音の強調)がありつつ、mid-bass低音(を3つに分けたうちの中央)の強調がないとき、その減衰は「早い(※註 スピード感がある・キレがある)」」という人が多い

 

Sometimes a gradual downward slope between 300Hz and 10kHz can also give a sense of depth imitating a greater distance from an actual music performance.

周波数が300Hzから10kHzへ徐々に降る場合だと、実際の演奏よりも距離があるように思わせることで、「深さ(奥行き)がある」という印象になることもある

 

つまり、主観的な単語もだいたい、周波数特性に還元出来るということですね。

かつ、パターンは大雑把に言えば、5種類です。

  • 低音が強い(ベースが強い・ウォーム・豊か・暖かい・暗い・聞きやすい・スイート・甘い・音源を選ばない※元気がいい/ノリがいい)
  • 高音が強い(金属音・クリア・高解像度・クール・刺さる・明るい・ブライト・キラキラ・音源を選ぶ)
  • 中音が強い(かまぼこ・ボーカルが強い・ボーカルが近い)
  • 高音と低音が強い(ドンシャリ・※元気がいい/ノリがいい)
  • 特に強調がない(フラット・モニター・ニュートラル)

 

ドンシャリ - Wikipedia

 

まず、「中華イヤホンはドンシャリ傾向が強いが」のようなコメントで出てくるドンシャリです。

ドンシャリというのは「低音ドンドン=高音シャリシャリ」の略なのだそうです。
低温がどんどんっていうのは何となく分かるんじゃないでしょうか。ドラムやベースの音です。
シャリシャリというのも聞いたことがあれば実際わかりますが、高音のことを指している

(海外では、これをグラフにすると、高い音と低いところが山になっていて、真ん中がくぼんでいるので、V-Shapeなどと言われているようです。)

 

フラットについて、あるいは周波数グラフ全般については以下の記事が参考になります

 Sandal Audio: フラットな音色のヘッドホンとは?

 

かまぼこ

ドンシャリの逆です。中の音が盛り上がっている形です

フラット・かまぼこ

ドンシャリカマボコという対比とは別にフラットという概念があります。
フラットという概念は要するに高音だろうが中音だろうが低温だろうがまあ元となる曲音源に忠実に音を出すという意味で、ある程度値段のはるイヤホンについて言われるはず。
値段がすごく安いイヤホンは、ドンシャリに加工されている。得意不得意があるところで、みんなが好きそうな所に得意を振っているということだ(それはそれでいいことだと思うが)
こういう背景があって、例えば中国製の KZ というメーカーのイヤホンはドンシャリ傾向が強いといった言い方がされるわけである

かまぼこという比喩は、図を見ていれば一発で分かると思います

多ドラ

多ドラ=「たくさんドライバーが入っている」という概念がありますが、一つの音を発するユニットで低い音高い音中くらいの音全部をカバーするにはそれらに性能が良いものを使わないといけないわけです。そこで注文と低音と高音それぞれ一個ずつ得意なそれを三つ組み合わせてしまおうという発想が生まれるわけです
このイヤホンは低音用のユニットと高音ユニットを積んでいるので中音はあまり得意ではないとか、そういうマニアの説明が理解できてきますね

音場

音場の広さ狭さという概念は、音の複数の要素に関わりますが、一つは、残響感の影響があります。

リバーブとディレイ、エコーの違い【今さら聞けない用語シリーズ】 – Digiland (デジランド) - Page 2 島村楽器のデジタル楽器情報サイト

こちらの記事内の音を聞くと分かりますが、残響が長く続けば、部屋が広い感じがしますし、すぐ終わるようなら、部屋が狭く感じます(音の跳ね返りで壁との距離を測っているわけです)

イヤホンによって、この跳ね返りが聞こえるか聞こえないかというのがあるので、結果「広い」「狭い」という差がうまれるわけです。

もう一つは、左右の音の差です。

ミックスで音を巨大に広げる7つのシンプルなTIPS | LANDR Blog

音場と音像を理解すれば奥行き感のあるミックスを作ることができる! | 96bit-music

これらの記事がミックスする側から書いていてわかりやすいですね。楽器の定位はドライバーの配置だったりでイヤホンごとに個性があるので、左右の差がどんなふうに誇張されるかにも個性が出ます。それが、音場の広さ狭さの差です。

 

3大オカルトとしての「エージング」「リケーブル」「ハイレゾ

オーディオマニアが「お前らにはまだ早い」と断言

 

 

この動画では海外のオーディオマニアが初心者が気にしなくていい8個のこととして

・USBケーブル(のクオリティ)

電源ケーブル(のクオリティ)

エージング(バーンイン)

・ジッター(デジ→アナ変換のノイズ)

ハイレゾ(圧縮音源とCDクオリティは差があるが、それ以上の差は微差と言っている)

ハイレゾDAC(上に同じ)

アイソレーション(電源分野のノイズを減らすという話のようですね)

・マイク(microphone と言ってますが、ちょっと意味わかりきっていません。)

を挙げています。いちいちとんでもなく高そうな自分の機器を一個一個取り上げながら言ってくれています(当然全部そろえてらっしゃる)。説得力が凄いですね。

 

電源対策ノイズ対策の類は基本的に据え置きのスピーカー系で出てくる概念のようで、私もまるでしらない世界なのですが、この中には、イヤホンレビューでどんどん出てくるものもあります。それが、「エージング」「リケーブル」「ハイレゾ」です。

 

the360.life - 【3メーカー直撃】御社の神イヤホン、ズバリ教えてください!

この記事はメーカーに聞いてみたという記事がありますね(バランス接続もオカルトの一つに挙げられています)

 

私はせいぜい、英語をググりながら読むぐらいですが、英語のオーディオマニアの発言でも出てくるところなので、世界的に信じられていることなのでしょう。だから何かはあるんでしょうが、「コスパ」ということを言ってる初心者の段階では気にしなくていい、と考えるべきじゃないでしょうか。

百均やコンビニのイヤホンから徐々にグレードアップしつつある私自身の経験から言ってもこれらを気にしなくても「すっごいいい音じゃん」っていう気持ちにはなれると思います。

エージング(バーンイン)

ザ・オカルトとして上がるエイジングは、実は一番無害な概念だと思います。
そもそも、エイジング(エイジ Ageというのは、年齢、加齢ということですね)というのは、イヤホンなりヘッドホン形というものに対して一定時間音を流すことで音の鳴り方が変わる、という意味ですね。

レビューでよくあるのは、買ってきてケースから出してすぐって言うのは、なんだかうまく音が安定していないんだけれど、とか50時間とか100時間とか音楽を流すと(流すためのノイズみたいな音を出すサイトとかもあります)機械が安定してきては本来の性能が発揮できるようになるとそういうような言い方ですね
エンジンが温まってくる、みたいななんとなくそういう感じで使われることが多いと思います。
KZ という低価格中華で有名なメーカーはエージング推奨ということを説明書に書いています。
しかし、普通に考えるともしエージングをすればいい音が出るというのだったらメーカーは出荷前にエイジングをしてから出すというのが普通じゃないでしょうか。

エイジングに対して耳エイジング(脳エイジング brain burn-inという単語も見たことがあります)という言葉があって、要は聞き慣れてくるということですね。これは複数イヤホンを使うようになると明らかに実感出来るようになると思います。いわゆる低音ホンのあとに高音ホンを聞けば、差は際立ちますし、逆に同じイヤホンをずっと使っていると、特徴が実感できなくなっていきます(飽きてきます)。

ただ、エージングによって買うものが変わる、ということはないと思います。それが「無害」と言った意味です。

 

burn-inを勧めるメーカーもありますし、そんなものは必要ないというメーカーもあります。ドイツの老舗メーカー、Senheiserはこちらの記事によると、必要ないというスタンスのようですね。

 

そもそも影響が軽微だとして、実在するのかについては、「中には経年劣化しやすいイヤホンがあり、中古は勧めない」というような話については、いかにもありそうだ、とは思いますし、同じイヤホンを買い直して聞き直したら、全然音が違った、という体験談も見たことがあり、効果は存在するのだとは思います。

リケーブル=ケーブル交換

高いイヤホンはケーブルが交換出来るのですが、(1万円するようなケーブルとかもあります)それによって音が変わるということが言われます。私はケーブルによる違いは、アンバランスとバランスの違いほどではない認識ですが、個人的には「差がある」体感してしまったこともあります。(バランスとアンバランスも音量が変わるので、比較できている自信がありませんが)

 

リケーブルについては、以下の記事を私は参考にしています。

Sandal Audio: ゼンハイザー IE80 イヤホンの謎と、ケーブル交換の音質変化について

イヤホンの作りとか、ケーブルの作りによって、クロストークが発生したりしなかったりで差が出る可能性があるということですね。ただ、それは材質とか純度(高いケーブルはこれを売りにします)とかによるものではないよと。だから、サブのケーブルをいくつか持っておいて、音が変わった気がして、かつ気に入ったならたらそれでいいのだと思います(クロストークが増えることで好きな音になる可能性もありますから、粗悪なケーブルこそむしろ意味があるかもしれません)。とはいえ値段が高いケーブルを買いまくるのは、私には無理ですね。

ただ、ケーブルによって耳につけやすいとか、絡みやすくて困るということはあるので、音質を求めずともケーブルを変えることはあるでしょう。そこにお金をかけなくていいよということだと思います。

MMCXとか2pinとかQDC(これはメーカーの名前ですが)と言った名前がリケーブルという単語と一緒に出ていることがあるでしょう。これらはケーブルの端子の名前です。現状はMMCXケーブルが一番数も多く汎用性があるのでそれも覚えておいていいかもしれません。2pinは2pinといっても太さ細さとpinの間隔に種類があるので意外に使い回せません。

 

ハイレゾ

ハイレゾというのは「High Resolution=高解像度」という意味で、録音時のサンプリングレートやビット深度が高いという意味です。

192kHz/24bitのハイレゾ無圧縮音源は本当に聴き分けられるものなのか? - GIGAZINE

このような記事もよくありますし、さらに特定の機器の「ハイレゾ対応」はどうも自己申告のデータでとるものらしいので意味がない、というのは、5chなどではよく見る意見です。

そして、ソース→PC→DAC→AMP→ヘッドホン 全部を「ハイレゾ」と書いてある機器にしようとしたりすると、たしかに変な制約になってしまうと思うので、これは優先度低いと考えるのはいいと思います。

さて、私はこの動画や上の記事を見る前にいくつかハイレゾ音源を買っていますが(笑)、CDが手に入るならさほど重要ではないという意識はもっていて、今ではあまりこだわりません。が、リッピングって面倒なのと、つい最近始まったAmazon Music HDには入ってるので、まあ聞けてしまうのでハイレゾ聞いてはいますが……。

実際、foobar2000とか、フリーソフトで音源をアップサンプリング出来るものがあって(それはまあ補正なので、最初から音源がハイレゾなものとは本来違いますが)、それでダウンサンプルすれば、これはもう明らかに音が違います。これは誰でもわかる。だから、並のmp3より可逆圧縮がいいのはわかります。しかし、それ以上にアップサンプリングしても、違いがわかるような、わからんような……というところに収まります(CDの音質はこれ以上の音質は人間はわからんだろう、という基準で決められてるから当たり前です)

 

 以下はCD取り込み用にいくつかCDドライブを一気に買った中で一番取り込みが早くて丈夫そうだったものです。