delegateの覚え方
語源はdeが分離する(away)、legateがleg-(法律や権利)で、権利を分離する→人に渡す、というイメージで覚えて、delegate=権限を移譲する です。
意味の確認
delegateは権限を委譲する(動詞)、委譲された人≒代表団(名詞)(同義語はrepresentive)。名詞形はdelegationで権限移譲という動詞の名詞型の場合と、ほぼdelegateと変わらない代表団という意味の場合がありますね。
語源パーツの詳細と関連語
ここでは「de」は分離awayあるいは下ろすdownなどの意味があるunやdisの仲間の否定的な接頭辞ですが、強意completelyで使われることもあり、deになにか意味があるという覚え方をすると混乱しがちだと思います。したがって、delegateまたはdelegationという言葉を見たときにまず見たいのはlegの部分です。
legalやillegalなどわかりやすいのでleg-と法律の関わりは覚えやすいと思います。そこで「権利や権限」と関連した単語だったな、と覚えるのがおすすめです。
関連して、legistimate=合法の もちょっと高度ですが、「法の」と関連して覚えておきたいですね。
結局のところdelegateの覚えづらさは、deleteをまず連想してしまうために、dele/gateのように区切ってしまうことにあると思っています。delegateもdeleteもde-の分離する(away)という意味は共通です。(deleteはあんまり語源で類推を働かせづらい言葉なのでぜひそのまま覚えてください)
だいたいde~で始まると「分離」というニュアンスから、否定的な意味(delete(削除)や、decease(衰える)、deprive(奪う)、destory(破壊する)、desperate(自暴自棄の)など)になる、または明確に対になる言葉があってその否定語になる(debug=バグを取り除く/decode=暗号を解く、解読する、decrease減る←→increase増える、definite定まった←→infiniete無限、decline衰える←→incline傾く)、delegateの場合は結果として出来た言葉がなにかネガティブな意味があるわけではないし、似た形の反対語もないのでもわかりにくいのだと思います。
同様の、deが分離の意味なのに結果として出来た言葉にはあまり否定のニュアンスがない言葉の例としてはdecide(de(away)+cide(cut)切りわける→決める)(決断という言葉にも「断つ」=cutが入っていますね)、devote 捧げる(これは語源から覚えず丸暗記がいいです)などがあります。
de~で始まる言葉が苦手だという人は、先に一覧を作って、awayのもの、downのもの、強意のもの、それらと結びつけにくいもの、など分類しまうのも手です
https://www.etymonline.com/word/de-/scrabble?page=1
ここに、de~で始まる単語の一覧があるので、「これは覚えないといけないやつだけどわからない」というものについて、まとめ直したりしてもいいと思います。(もしあなたが文法の勉強中の段階で、リンク先の全文がわからなくても、deが何に当たるかはわかると思うので頑張って英字で確認してみてください)
delegate | Origin and meaning of delegate by Online Etymology Dictionary
語学の王道はやはり語源ですな
向き不向きもありますが、まとまった本を読んだことがない人は一冊買うことを勧めます。レビュー見ると受験生からシニアまで褒めてはいます。