鳴らしにくいイヤホンやヘッドホンをポータブル環境へ持ち出したい
DAP選びにあたって出力をあてにしようという記事ですね。しかしまだ激しく書きかけです。
実際、ハイエンドイヤホンがどうも外で出力不足で鳴ってない、という印象のこともあり、せっかくのイヤホンだから外で聞きたいのに本領が発揮できない、というのは残念な話です。
目次
- 鳴らしにくいイヤホンやヘッドホンをポータブル環境へ持ち出したい
- 目次
- コスパ最強はDX160、最強を目指すならAKのハイエンドを
- SONY NW-ZX507【1.79Vrms/8万円】
- SONY NW-WM1ZM2【2Vrms/16万円】
- NW-WM1Z 主な仕様 | ポータブルオーディオプレーヤー WALKMAN ウォークマン | ソニー
- FiiO M9【2.65Vrms/4万円】
- FiiO M17【10Vrms/24万円】
- Hiby R3 Pro【2.6Vrms/5万円】
- Cayin N6ii DAP【4.38Vrms/10万円】
- A&norma SR15【4.0Vrms/8万円】
- Lotoo PAW Gold【500mW@32Ω→4Vrms】
- Cayin N8【4.89Vrms】
- COWON PLENUE L【4.05Vrms】
- Fiio M11 pro【4.20Vrms】
- Shanling M6 prover.21【4.93Vrms/6.5万円】
- LUXURY&PRECISION P6PRO【4.9Vrms】
- FiiO M15【5.1Vrms/11万円】
- Cayin N3Pro
- SHANLING M8【5.18Vrms】
- HiBy R8AL/R8SS【?】
- iBasso DX220【/6.2vrms】
- iBasso DX160/DX160 ver.2020【6.4Vrms】
- iBasso DX300【12万円/7.1Vrms】
- KANN ALPHA・KANN CUBE【13万/12Vrms】
- A&ultima SP1000+SP1000 AMP【バランス10Vrms】
- A&ultima SP2000【6Vrms】
- Kontinum K100【16万円/8Vrms】
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コスパ最強はDX160、最強を目指すならAKのハイエンドを
AKとiBassoが明らかに高出力志向です。ほかのメーカーはハイエンド=高出力という考えでもないようです。(中華メーカーはある程度線形にあがっていく感じですが)。
愛機のDX160が値段あたりの出力では最強になります。高出力からくる低ノイズ化の恩恵をとりあえず体験したい、となれば、こいつになるでしょう。
この上を目指すと一気に10万円を超えてきます。巨大な平面駆動ヘッドホンを使う感じでしょうか。であれば、ポタアンという手もあるのでユースケースにあわせてよく検討したいところですが、とりあえず最強を目指すならまずは入手性含めてKANN ALPHAが選択肢にあがろうと思います。
SONY NW-ZX507【1.79Vrms/8万円】
ヘッドホン実用最大出力(JEITA 16Ω/mW)
ステレオミニジャック:50mW+50mW (ハイゲイン出力時)
バランス標準ジャック:200mW+200mW (ハイゲイン出力時)
比較用にあげたという感じです。国産のエントリー機として代表的なものではないでしょうか。
SONY NW-WM1ZM2【2Vrms/16万円】
ヘッドホン実用最大出力(JEITA 16Ω/mW)
アンバランス出力:60mW+60mW(16Ω)
バランス出力:250mW+250mW(16Ω)
NW-WM1Z 主な仕様 | ポータブルオーディオプレーヤー WALKMAN ウォークマン | ソニー
これも比較用というかSONYのDAPはZXだけでよかろうと思いつつ、一応スペックを調べたら、何故かWMのほうが出力がわずかに高かったので載せてしまいました。バランス接続の恩恵は出力だと思っているので、4.4mm端子に力を入れているソニーとしては、それなりの高出力機もほしい感じもあります。
FiiO M9【2.65Vrms/4万円】
ヘッドホン出力仕様 (2.5mm バランス出力端子)
16Ω時 ≥125mW(16Ω / THD+N<1%)
32Ω時 ≥195mW(32Ω /THD+N<1%,balanced turbo off)
≥220mW(32Ω /THD+N<1%,balanced turbo on)
300Ω時 ≥24mW(300Ω / THD+N<1%,balanced turbo off)
≥77mW(300Ω / THD+N<1%,balanced turbo on)
FiiOはたくさんありますが、一応ハイエンドかなというラインでM9から。出力の点では特筆すべき点はないですが、ちゃんと測定時の歪み条件が書いてあるのはFiiOらしい丁寧さで好感が持てます。(「出るとは言った、出るとはいったが、歪みがないとは言わない!!!」というようなスペックを記しているメーカーがいないとは言えません)
FiiO M17【10Vrms/24万円】
≥1.5w(16Ω / THD+N<1%)
≧3W(32Ω / THD+N<1%)
≧500mW(300Ω /THD+N<1%)
値段も凄いし出力もすごい(というかDC電源モードとかいうのがあって、据え置きアンプとして振る舞えるようです。やばい。ポータブルと据え置きを別で買ったほうが良さそうですが、はまる人ははまるでしょう)。最強のハイエンドDAPの名にふさわしいスペックです。
Hiby R3 Pro【2.6Vrms/5万円】
HiBy R3Pro 製品詳細|R6/R3 日本国内正規輸入代理店
Hinyは総じて値段なりの出力であり、一種の質実剛健も感じさせます。
Cayin N6ii DAP【4.38Vrms/10万円】
Cayinは割とクールで、高出力低ノイズっぽい音がするイメージが勝手にあったのですが、特に出力を追いかけている気配はありません。
A&norma SR15【4.0Vrms/8万円】
アウトプットレベル アンバランス2.0 Vrms, バランス4.0 Vrms (負荷無し)
AKだとこの辺からがエントリーの次のランクでしょうか。AKは全体的に高出力志向かなというので、ミドル機のこれでも十分高いです。
Lotoo PAW Gold【500mW@32Ω→4Vrms】
ヘッドフォン端子の出力は各チャンネル500mW@32Ω、これはアップルiPod Touchの約33倍の駆動力があることを意味します。一部の低能率&ハイインピーダンスなヘッドフォンをのぞいて駆動できないヘッドフォンはまず存在しないでしょう。
PAW Gold TOUCH Titaniumという限定モデルは、サイト上に720mWにまで拡張!とあります。Ωは書いていないのですが、旧モデルとならっていると考えると、おそらく720mW@32Ωでしょう。そうすると4.8Vrmsということになります。
Cayin N8【4.89Vrms】
バランス(ハイゲイン)
32Ω 750mW/150Ω 400mW/300Ω 200mW
アンプの一般論でいえば、真空管は低ノイズではないことが多い分、出力は稼ぎやすいイメージがありますが、割と普通な数字です。
COWON PLENUE L【4.05Vrms】
バランス出力 4.05Vrms
Fiio M11 pro【4.20Vrms】
ヘッドホン出力仕様 (2.5mm/4.4mm バランス出力端子)
16Ω時 ≥460mW(16Ω / THD+N<1%)
32Ω時 ≥550mW(32Ω /THD+N<1%)
300Ω時 ≥88.5mW(300Ω /THD+N<1%)
FiiOのハイエンドでもこれぐらいです。
Shanling M6 prover.21【4.93Vrms/6.5万円】
バランス出力測定値
60mW (Low Gain)
240mW(High Gain)
760mW(Super High Gain)@32Ω
実は、DX160なき今はこいつが一番出力コスパのいいDAPなのかもしれません。音量ボリュームのつきかたとかも似ているし……
LUXURY&PRECISION P6PRO【4.9Vrms】
楽彼(LUXURY&PRECISION) P6PRO - 株式会社サイラス 音響機器販売サイト(CYRAS DIRECT)
FiiO M15【5.1Vrms/11万円】
ヘッドホン出力仕様 (2.5mm/4.4mm バランス出力端子)
16Ω時 420mW以上 (THD+N:1%未満) 370mW以上 (ヘッドホンモード/THD+N:1%未満)
32Ω時 635mW以上 (4.2V)(THD+N:1%未満)800mW以上 (ヘッドホンモード/THD+N:1%未満)
300Ω時 120mW以上 (THD+N:1%未満)280mW以上 (ヘッドホンモード/THD+N:1%未満)
数少ない5越えです。歪みの最低ラインも書いてあるので、相対的に安心してお金が出せるところではあります。
Cayin N3Pro
SHANLING M8【5.18Vrms】
バランス出力測定値
71mW @ 32Ω (Low Gain)
184mW @ 32Ω (High Gain)
840mW @ 32Ω (Turbo Gain)
HiBy R8AL/R8SS【?】
4.4mm phone out
1088mW@32Ω
ノイズフロアが5.6Vrmsと書かれている一方(sqrt(1000mWx32Ω)=5.6で計算が合うので、少なくとも32Ωでは出力1Wに見えます)、ターボモードでは最大16W出ますといも書いてあり、イマイチ実際の出力が謎です。
iBasso DX220【/6.2vrms】
最大出力6.2Vrms
出力の点では弟分であるDX160にやや負けていますが、他と比較して十分すぎる出力ですし、コスパも他の10万超えDAPに比べればよいことになります(出力の点では)
iBasso DX160/DX160 ver.2020【6.4Vrms】
最大出力値:6.4Vrms
出力コスパ最強機種になろうと思います。もってますが、ポータブルとしては文句のつけようがない鮮やかな音が出ます。
iBasso DX300【12万円/7.1Vrms】
最大出力レベル 1240mW @32Ω, 168mW @300Ω
iBassoのDAPの長兄にしてフラッグシップは流石の7Vrmsです。しかし、価格もそれなりになってくるので、圧倒的なコスパだったDX160あたりほど価格優位性はなく、KANNのほうも(出力の観点からは)魅力的になってきます。
KANN ALPHA・KANN CUBE【13万/12Vrms】
アンバランス2.0Vrms、バランス4.0Vrms (Gain:Low / 負荷無し)
アンバランス4.0Vrms、バランス8.0Vrms (Gain:Mid / 負荷無し)
アンバランス6.0Vrms、バランス12Vrms (Gain:High / 負荷無し)
この数字、KANN CUBEも同じです。
A&ultima SP1000+SP1000 AMP【バランス10Vrms】
『SP1000 AMP』は、ハイゲイン設定時にバランス接続で10Vrms、アンバランス接続で6.2Vrmsの高出力を実現する
SP1000専用ヘッドホンアンプです。
SP1000は単体では
アンバランス2.2Vrms、バランス3.9Vrms (負荷無し)
という割と普通のDAPですが、外部バッテリーも兼ねたジャケット型のアンプモジュールを追加することで上記の10Vrmsというとんでもない出力が出ます。まあ費用は天井知らずになりますが……
もっとも
約75.7× 約148 × 約9 (mm)
15cmというとポータブルアンプが持ち歩けるのではという感じもしますが、ポタアンでも10Vrmsはほとんどない(というかdiabloだけ?)ので、一応検討に値するとは思います。
高出力なポタアン気になる人は以下をどうぞ。でもまあ流石に中古でこのセットを揃えるなら、ifi audio diablo+お気に入りのDAPのほうが色々よいのではないか、という感じもします。
A&ultima SP2000【6Vrms】
バランス6Vrms/アンバランス3Vrms
SP1000の上位機種であるSP2000はモジュールなしではそれなりの出力ですが、
ヘッドホンアンプ強化を踏まえ、SP2000では外付けヘッドホンアンプを用意する予定はなく、底面部からアンプ用接続部が省略されている。
<HIGH END>世界初AK4499EQ搭載。Astell&Kernの新旗艦DAP「A&ultima SP2000」詳細を開発陣に聞いた - PHILE WEB
とのことで、これがMAXのようです。出力の観点だけなら拡張性のあるSP1000に軍配があがります。
Kontinum K100【16万円/8Vrms】
ヘッドホン端子は3.5mmとバランス駆動用の2.5mm4極端子を持つ。K100はシングルエンド4.0Vrms、バランス8.0Vrmsの高出力なアンプを持つが、この新型電池は4900mAhの容量があり、8時間の連続再生が可能だ。充電は本体に電池を格納したまま、USB経由で5V/2A対応の電源で行う。
ASCII.jp:Astell&KernのアイリバーCEOが退社して新会社設立、テスラの大容量バッテリー搭載の新DAPとは?
記事タイトルの通りなので、高出力志向の新興メーカーですね。
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出力にこだわったシリーズとしてはbluetooth編とポタアン編の記事がありますので適宜ご参考ください。
DX160単体のレビュー記事がないのですが、実質的には下記がレビュー記事です。