胸糞漫画が読みたくなる日もある
胸糞鬱漫画のバナー広告自体がミームと化しているような今日このごろですが
エグいシーンを切り取った漫画広告を作り続けた結果、担当が病んで普通の漫画もエグく紹介されるようになってしまった - Togetter
バナーよりインパクトがある、一コマで貼られる胸糞漫画というものもあります。内容がある程度知られているもの、なんだか絵一枚で不穏さを感じさせるもの……やったねたえちゃん!を筆頭に出来るだけ集めてみます。【随時更新】
- 胸糞漫画が読みたくなる日もある
- 「家族がふえるよ!」「やったねたえちゃん!」『』
- もう二度とウンコできないねえ 『善悪の屑』
- 「おかわりもいいぞ!」「うめ」「うめ」「うめ」 「ただ今より毒ガス訓練を開始する!!」『狂四郎2030』
- 母が作ったおはぎが悪いんじゃない。捨てた先生が悪いんじゃない。貧乏が悪いんだ『課長島耕作』
- 身体を観たいわ!その子の裸をみせてちょうだい!!『拳闘暗黒伝セスタス』
- 20歳なんですけど!ふくしの・・・大学?に通ってるんですけど!
- もっとジブンに 正直に生きろや 『わんぴいす』
- 誰も消防車を呼んでいないのである
- みんながあんまり誉めたりするから 私 自分が優秀な人間だって勘違いしちゃったじゃない
- 付記同人など
- 以下雑記。個人的な思い出の胸糞漫画(1):山岸凉子『汐の声』『天人唐草』
- 個人的な思い出の胸糞漫画(2):沙村広明『ブラッドハーレーの馬車』
- 関連記事
「家族がふえるよ!」「やったねたえちゃん!」『』
フラッパーで連載されているやったねたえちゃん!は続編の一般漫画なので注意。
やったねたえちゃん!とは (ヤッタネタエチャンとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
もう二度とウンコできないねえ 『善悪の屑』
外道の歌は『善悪の屑』の続編ですが、なぜかamazonに外道の歌が置かれていないので、こちらをはっておきます。
「おかわりもいいぞ!」「うめ」「うめ」「うめ」 「ただ今より毒ガス訓練を開始する!!」『狂四郎2030』
母が作ったおはぎが悪いんじゃない。捨てた先生が悪いんじゃない。貧乏が悪いんだ『課長島耕作』
第133話『すっぽん屋の女将の話』だそうです。
身体を観たいわ!その子の裸をみせてちょうだい!!『拳闘暗黒伝セスタス』
20歳なんですけど!ふくしの・・・大学?に通ってるんですけど!
クジラックスの『ろりとぼくらの』から。
もっとジブンに 正直に生きろや 『わんぴいす』
漫画の名言っぽいセリフが最悪の文脈で出てくるという矛盾が面白く、貼られる場所では貼られると思います。とはいえかなり入手性は低いものなので、知名度は不明ですが、一度見ると忘れられないので貼ってしまいました。
誰も消防車を呼んでいないのである
胸糞 と言うには少し弱いかもしれませんが 人間の嫌なところと言うか愚かなところが出ている漫画として非常に有名なものではないかと思います
このコマがコラなどによく使われているということは著者も認知しているようでこのコマが関連する箇所だけを Twitter で公開していました
以下がリンクです
みんながあんまり誉めたりするから 私 自分が優秀な人間だって勘違いしちゃったじゃない
付記同人など
ありゃー…、唯とうとう死んじゃったのか…
蛸壺屋版けいおん!も一時期胸糞二次創作の代名詞であったが、けいおん!の時代にバズってしまったという感じがある。
蛸壷屋とは (タコツボヤとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
ここにはAAものっているが、特にネットをチェックする澪のAAは寿命も長く、ある意味よく見かけるコマだったと記憶している。
ピジャ(ピアニッシモ)の本田未央同人誌も界隈ではトラウマ同人誌的な扱いだが、これはあくまでアイマス同人界においては、という範囲に留まるだろうか。よく見かける「コマ」という感じでもない気はする
以下雑記。個人的な思い出の胸糞漫画(1):山岸凉子『汐の声』『天人唐草』
胸糞というよりは、トラウマ漫画みたいな文脈でよく出てくるのが山岸凉子で(それここそ子供の頃一度見て忘れられないんだけど……というようなところで名前があがったりとか)、タイトルに取り上げた2つは今風に言えば毒親を扱ったホラーで最悪な気分になれます。(見てみたら文庫版の天人唐草の方には、もろそういう単語が書いてありますね)
ホラーって、結局非倫理的なことをどれだけ予感させるか、人間の嫌な面について、どれだけ読者の想像力を誘導するか、ということであると思っています。おばけが出ました……というのは大人にとっては怖くなりえないので、人間の嫌な面を不意打ちでみせたり、あるいは詳細にとりあげてみたり、といった中で、親が子を害するというのは、最初に取り上げたtogettorで言われるような胸糞バナーでも頻出のネタです。
社会問題的に概念化する前の毒親話で、実話でもない想像力の産物でありながら、類型化していない一点物なので、読むと本当に嫌な気持ちになります。まあ山岸凉子は絵自体が怖くて、なんか宇宙人が出る……っていうだけの掌編でも死ぬほど怖いのですが……
※ここから先ネタバレです。
毒親だけでは切れ味のよいトラウマ漫画には不足です。もっと「嫌な感じ」が組み合わさってこそ嫌なホラーになります。
天人唐草は性恐怖・性犯罪、汐の声は、毒親の中でもステージママの浅ましさを扱い、かつ、AKIRA的な老化した子供というビジュアルな恐怖でも迫ってきます。汐の声はちょっと思い出しきれませんが、TV撮影の現場に立場の弱い若い女子が主人公としていて、、、というパワハラ的な空気の「嫌な感じ」も序盤はきいたいたような記憶があります。
個人的な思い出の胸糞漫画(2):沙村広明『ブラッドハーレーの馬車』
人間の加虐性を扱うタイプの胸糞です。個人的には、人間の加虐性っていうのは、あんまり直面しない人生を過ごしたので、私は割とフィクションとして受け止められるのですが、性的なものが入ってくると、自分のフィクションの消費も含めて、一気に嫌な感じが増しまして……。
資産家・ブラッドハレー家の養女になることが、孤児院の少女たちの憧れだった。ブラッドハーレー聖公女歌劇団で華々しく活躍する……そんな期待に胸を膨らませた少女たちがたどり着いた先は、暗い暗い塀の中。
まあ『約束のネバーランド』
とかある種の定番シチュエーションでしょうか。
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