gannenの3文以内にまとめる日記

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無料のfoobar2000で音源をハイレゾにアップサンプリングしてDSD256で聞く方法(いわゆるニセレゾ)

要旨

foobar2000なら手持ちの音源をDSD256に変換することが出来る。DSD以外にも単純にアップサンプリングした音源を聞くことが出来る。19.2khzなど。

 

目次

 

必要なもの

  1. foobar2000/WEBから落とす各種コンポーネント(後述)
  2. アップサンプリングしたい音源
  3. 目的のサンプルレートに対応したUSB DAC(またはUSB入力を持つDAC内蔵のDAPかアンプ)
  4. 多少うまくいかなくてもめげない根気と無料だから仕方ないと思えるおおらかさ

 3.は有料です。すみません……。

 

DSDとは?

スーパーオーディオCD(SACD)で使用されているアナログ音声をデジタル信号化する際の方式についてのソニーとフィリップスによる商標である。CDやDVDで使用されているパルス符号変調 (PCM) ではなくパルス密度変調 (PDM) を用いているのが特徴である

Direct Stream Digital - Wikipedia

ハイレゾCD(SACD)とかっていうのを見たことはあるでしょうか。あれの中身です。データ→波の復号方式が違うということですね。

foobar2000とは?

foobar2000 - Wikipedia

2002年12月20日

から開発されているソフトというので、もう20年選手ですね。fooとbarはプログラミングの用語に由来しています。

無料で使えるPCオーディオプレイヤーとしては非常に定番のものじゃないでしょうか。wikipediaをしげしげと眺めて、初めて、winampの制作に関わっていた人がやっているのを知りました。

WINAMPもfoobar2000の前、一種の定番の地位にあったMP3再生ソフトですね。スキンとか使えて、かっこよく出来ました。(シンプルなもの、楽器っぽいデザインのもの、特定のアーティストのデザインを入れたもの、アニメ調のもの、、、と色々あったものでした)が、そういう見栄え主義に対するアンチとして非常にシンプルなfoobar2000が作られたようですね。

componentsという形で機能を拡張出来るというのが、今回使用するにあたってのキモです(ワードやエクセルのアドインとか、chromeの拡張機能とか、そういうものを想像してもらえばいいかと)。もともとのソフトの機能はシンプルで、あとから色々拡張出来るということですね。ただ、その分、組み合わせによって動かなかったりとか、自分で調べたりする必要が出てくるかと。

USB DACとは? 

PCで高品質な音を聞きたい(USB DACとしてのDX160とFiio M6聴き比べ) - gannenの3文以内にまとめる日記

DACってなんだっけって人でもしDACをお持ちだとしたら、DAP(ウォークマンとか)かコンポだろうと思います。上の記事から抜粋すると

DAC=デジタル→アナログ コンバーター(変換器)。ハイレゾだろうがストリーミングだろうがCDだろうが、現代の音源はデジタルデータのはずなので、出力前になんらかDACが入っていることになります。 

 USB DACというのは、USB端子→DAC→出力という変換をするための機器ですね。

 もし、全然お持ちでないという場合はこの記事は役に立ちません。

バランス接続対応DAPやアンプやアダプターを2万円代以下に絞って調べてみた - gannenの3文以内にまとめる日記

デジタルなオーディオプレイヤーを買ってみよう、しかもせっかくなら普通のCDより高音質なものを聞いてみたい、という人には上の記事が参考になるかもしれません(バランスである必要はないですが)

承前のWindowsの音質調整

まず、Windows環境での音絡みの設定の基本からです。WASAPIとASIO、両方聞いたことがなければ、なんらか設定をする必要があります。

これをしないとDACの性能を引き出せません。

it-studio.jp

DAC(というかwindowsから見るとスピーカーなりヘッドホンに見えているようですが)を複数試す場合、新しいDACを追加するたびに設定しなければいけません。最初Fiio M6の設定がおわったあとつなぎ直したのでそのままだと思ってDX160を聞いて音質に絶句しましたが、それはwindwos標準音質のままだったからでした……。

WASAPI排他モードとASIOとは?

Windows Audio Session API 排他~の略。windows内では複数のアプリが起動している可能性があるわけで、それらの音をMIXしてから出力しているとのこと。ただ、この段階で、結構音質が劣化してしまうそうです(警告音とかの音質が高くてもしょうがないですからね)。

で、ソフトウェアによっては、そこを一ソフトウェアだけでwindowsのMIXなしで出力できるように制御ができるということで、WASAPI対応~みたいなのは、それを指しているとのことでした。典型的な対応ソフトは、foobar2000、あとは、動画再生では、MPCHC BEも対応しているということでした。

WASAPIとは別にASIOというのもあります。

ja.wikipedia.org

FoobarでDSDを聞くときにはASIOを使うことになります。(loxjie D10を使ってたとき、WASAPI(event)でも音が出たのですが、現段階で再現出来ず……)topping d10sでCDをリッピングしたflacをDSD256に変換して聞く話です。

【レビュー】Amazon Music HDが待望の「排他モード」対応! 音質改善したのか聴いてみた - AV Watch

ハイレゾというかスーパーCD音質配信をしているAmazon MUSCI HDでも排他モードが搭載されています。

ニセレゾ(アップサンプリング)

ニセレゾというのはニセのハイレゾということですね。要はもとの音源よりアップサンプリングしてしまうことです。

無料の音楽プレイヤーFoobar2000はなんとアップサンプリングができます。

http://audio-no-susume.com/pc-audio/foobar2000_upsampling/

ほぼ標準機能で出来ます。

アップサンプリングしてDSD256を聞く

これも引用ですが

shop.plaza.rakuten.co.jp

 

SACDというDSD再生用のコンポーネントを入れる&同じファイルにDSDに変換するコンポーネントがあるのでそれも入れる

foo_asioというソフトをインストール(DACのドライバーをフックするソフトだと思います。どうもそれがfoobarのコンポーネントの粋を超えた機能のようですね)

 

わすれそうなので、将来の自分のために、概念を説明します。多少バージョンアップで変わってもこれで思い出せるでしょう。

まず、DACの受け側の設定としてPlayback-Output-ASIOでfoo_dsd_asio(ASIO Proxy)なりDSD Transcoderの設定をする。受け側なので、要はDSDが流れてくるものとして扱います、ということです。TrasncoderはDoPもDSDとして受けるんだぞ、という設定をわざわざ周波数別にしないといけないわけです。で、ここは音楽プレイヤーのfoobarの機能を超えてるので、ドライバーとして(新しいサウンドデバイスとして)別途事前にインストールが必要です。f2bkファイルだけで完結しなくて、exeでのドライバーインストールが必要です。

で、変換の設定として、Tools-DSD Processorで、何をどれに変換するか選びます。かつ、Tools-SACDでOutput ModeをDSDにする& DSD Processorを選びます(1個しかないと思うのでそれで。)

そして最後に、出力としてDSD:ASIO:DSD Transcoderを選ぶわけです。TranscoderなりASIO Proxyなりでバイパスしないと、windowsの仕組み(音楽以外のものとミックスしたりとか、という機能ですね。サウンドのデバイスのプロパティで設定してる周波数以上は通さない訳で、エラーが出ます。。)を通るので、DSD出力になりません。DSDというのは、WINDOWSでのmixer通ってないから音がいいよねという説もあります。Transcoder経由で出力している間、windows側からはサウンドデバイスとしてのDACは見えなくなっています。

 

で、やっとリアルタイムDSD変換です。

バージョンアップのためか、ASIO PROXYはだDSD128までしか使えなくて、DSD Transcoderを介さないと、DSD256にはなりませんでした。

 

【忘却録】foobar2000とiFi micro iDSDでDSD Native再生する設定 - Blog@yamaro.info

 

DSD512でもなんでもどんとこいのはずですが、DX160のDACとしての限界はDSD126(DAPとしてのリミットはDSD256だった気がします)

分離感の上昇、しかし刺さりは減って、ボーカルの残響が増したように聞こえました(これは好きな変化です)、

 

……が、残念ながら音飛びが発生し、色々サイトを見て対策してみましたが(具体的にはバッファーを増やしました)、解消できませんでした。最初と最後にちょっととかではなく、十数秒間隔でずっと発生するので、これは常用には無理だなということで、振り出しに戻りました……。

 

注意点

dorakulife.blog.fc2.com

 44.1~の倍数でないとPCMデータをDSDに変換出来ないらしいので、何らかのresamplerで44.1か88.2などに変換した上で、asio出力&DSD変換が必要

 

アップサンプリングをリアルタイムではなく事前に行う

pcmdsd.com

 これは事前にソフトでファイルをアップサンプリングしておけるソフトです。かなり時間はかかるようですが、夢のDSD1024、DSD2048といったファイルも作れるようですね(対応しているDACがほとんど存在しませんが)