要旨
個人的に未知の世界で高い買い物をするときは、相場観をもつのが重要だと思っています。
また、慣れないうちはある程度知名度のある商品を選ぶことで、事前調査の精度があがるとも思っています(レビューなどが見つかりやすいので)。
ということで、今、ヘッドホンを買うために、頭に片っ端から有名機種の名前を入れています。そのリストが以下です(随時更新→2020/05/03大体主要ヘッドホンは入れられたかと)。
事前に入れたおいた方がいい単語
- 開放型/密閉型
- 平面駆動式
- 静電式
- ドンシャリ・かまぼこ・フラット
レビューを読んで感じたメーカーごとの傾向
- ゼンハイザー→ウォーム・音源に厳しくない
- Meze → 99CはHD650との比較が多く、低音寄り・ウォーム
- AKG→高解像度・高音寄り・モニター
- オーテク→フラット寄り
- Shure→モニター・フラット寄り
- GRADO→女性ボーカル向き
- ベイヤー(の770/880/990)→ドンシャリ・高解像度
- SONY→ドンシャリ(ワイヤレスに力を入れているので、ちょっとラインナップが少ない)
10000円~15000円
一覧
- オーディオテクニカ ATH-M40x
- GRADO SR60e
- HiFiMAN HE400S
- Philips SHP9500(日本未発売)
- AKG K240 MKII
- SONY MDR-CD900ST
- ATH-MSR7
- SONY mdr7506
- beyerdynamic DT 770 PRO/DT 880 PRO/DT 990 PRO(インピーダンスなどにより次の価格帯と交わる)
- DENON AH-D1100(後継機のAH-D1200)
- Senheiser HD25
※オーテクのATH-M~のMはモニターヘッドホンのM(スタジオモニターは密閉型)、ADはAiry Dynamicで開放型を、末尾のZは密閉型(スタジオモニターとは別のリスニング用密閉型)を意味する
※オーテクのATH-M40xとソニーのCD900STはこの価格帯の国内の定番ではないかと思います
※SONY MDR-CD900STは超定番のモニターヘッドホンで、ただ、海外ではMDR7506が同じポジションのようです。SONYの「MDR-CD900ST」と「MDR-7506」ってどっちがおすすめなの? │ サッキーのさっきの出来事
※「MDR-CD900STとATH-M50X」「AKGのK240MKIIやbeyerdynamicのDT770PRO」が
定番MDR-CD900STとATH-M50X|サウンドハウス がモニターヘッドホンの定番として挙げられています。
※GRADOはSRがプレステージシリーズ(リスナー向け)、PSがプロフェッショナルシリーズ、RSがリファレンスシリーズ、GSがステートメントシリーズ(最上位)を指し、合計4ラインが主となる。→●
※SHP9500は輸入したほうが安い→輸入したほうが安そうなヘッドホン
※DENON AH-D1100はTVでもハイコスパヘッドホンとして取り上げられたとかで、オーディオマニアとはちょっと違うベクトルかもしれない(SONYの首掛けが流行った時を思い出した)が、有名なのとDENONが全くないので一応列挙しておく。ドンシャリっぽい。
15000円~20000円
一覧
5~10年前の4~6万円のフラッグシップの型落ちや廉価版後継機がここにあって、今はさらに2世代ぐらい進んでいる印象。ただ、レビューは一番多いゾーン。コスパも一番よく見える(沼の始まりとも言える)
- Senheiser Hd6xx
- Meze Noir
- AKG K702(AKG K7XX)
- ATH M50x
- Philips Fidelio X2HR
- beyerdynamic DT 770 PRO/DT 880 PRO/DT 990 PRO
- Panasonic RP-HD10
- SONY MDR-1A(後継機 1AM2 S)
- HiFiMAN HE400i
- SHURE SRH840
- Senheiser HD598(599)
- FOSTEX T50RP(後継機 T50RP mk3g)
※beyerdynamicのDT~シリーズは770が密閉型、880がセミオープン、990が開放型でドライバーなどは同じ。インピーダンスの違いもある
※ATH M50x、Panasonic RP-HD10、SONY MDR-1A(の後継の1AM2 S)は国内ハイレゾヘッドホン御三家的な言われ方をすることがあったらしい(オーテクはATH-MSR7が引き合いに出されることも)
オーディオマニアではない奥様に定番機種を聞いてもらったという動画。価格が近いので横並びで考えられているのが分かる。ちなみに結果はHE4XXが一番良かったとのこと。
※T50RPは改造で有名で、ETHER シリーズのMRSPEAKERsはこのヘッドホンのmodから始まったガレージメーカーらしいです Sandal Audio: MrSpeakers ETHER Flow + ETHER C Flow の試聴レビュー
20000円~50000円の憧れの高級機
3~5年前のフラッグシップ機が並んでいる印象で、上で挙げた定番機の発展型が多い。高額マニアメーカーの入門機も登場し始める。
一覧
3万円アラウンド
- Beyerdynamic DT 1770 PRO/DT 1880 PRO/DT 1990 PRO
- AKG K712 pro
- GRADO SR325e
- SHURE SRH1840
- Meze Classics 99
- Meze Neo 99
- FOSTEX T60RP
5万円付近
※Beyerdynamic DT 1770 PRO/DT 1880 PRO/DT 1990 PRO は それぞれ1なしをアップグレードしたもの
※Meze 99 Classics は HD650との比較を多く見る
50000円~200000円の超高級機
最新のフラッグシップが並んでいる印象
一覧
メジャーメーカーのフラッグシップ(10万~20万)
- AKG K812
- Sony MDR-Z7
- Bowers & Wilkins P9 Signature
- beyerdynamic T 1 2nd Generation
- Senheiser HD800s
- SONY MDR-Z1R
- beyerdynamic T 5 p 2nd Generation
- ATH-ADX5000
- FOSTEX TH900(→後継機 TH900mk2)
高額マニアメーカーのミドル機
- フォーカル ELEAR
- AUDEZ'E LCD-2
- HiFiMAN ANANDA
※HD800sはめちゃくちゃ評判がいい一方、EQを使えという話しがよく出る
※Bowers & Wilkins P9 Signature は高級機としては結構定番
※Focal Elearは今輸入するとかなりお得→輸入したほうが安そうなヘッドホン
200000円超えの終わりのヘッドホン
マニア向けになっていて天井知らず。一応載せただけでレビューが十分にある訳ではない(そもそもあるはずもない)ですが、試聴レビューなどは多い印象のものをピックアップしたつもりです。
一覧
- HiFiMAN HE1000se
- GRADO GS2000e
- final d8000
- AUDEZ'E LCD-4
- HiFiMAN SHANGRI-LA.jr Headphone
- Focal UTOPIA
- ZMF headphones Verite
- STAX SR-009
- Meze Audio Empyrean
- MrSpeakers ETHER 2
10000円以下(参考程度)
一覧
- Superlux HD681B
- OneOdio pro002
- Creative Aurvana Live!
- koss porta pro
Superlux HD681B
Bがいいか、無印がいいかは人次第
OneOdio pro002
Creative Aurvana Live!
国産の定番は調べていないのでご注意を……
ここはここで、結構色々な議論があるだろうと想像しますが、あんまりまとまったレビューが見つけられてないので、5000円以下のゾーンについては、改めてお調べになることをおすすめします。すみません。
有名ヘッドホンメーカーってどこから?
networkaudiolab.hatenablog.com
TIMEがメジャーメーカーを列挙してくれたとのこと
Head-Fi頻出のメーカーはこれだ!
HeadFIを漁った当初知らないメーカーは中華かな?と思って調べましたが、そんなことはなくて日欧米のメーカーですね。ヘッドホン初心者だったときに思わず調べたメーカーをリストしておきます。
- Fostex(フォスター)は、ゼンハイザーやらソニーやらDENONやらのOEMを担当している日本のメーカー(のオリジナル製品のブランド)とのこと。→ フォスター電機 - Wikipedia
- Mezeは別記事にもあげましたがルーマニアのメーカーで急成長らしいですね。イヤホンの世界でもRai Pentaが有名なので名前は知っています。
- ZMFというメーカーはFostex製品のカスタマイズをしてた人がやってるレーベルらしい(ちょっとしかないですね)
- Gradoはニューヨークにある会社でもう60年やってるとのこと。試聴したことがありますが、おもちゃみたいな手触りの不思議なヘッドホンです(でも音は確かにいい)
- STAXは日本で静電式というマニアックな方式のヘッドホンを作っていたとのこと。(これはヘッドホンマニア憧れのメーカーすね)
補遺的に面白かった記事をご紹介
Old School Trio: AKG K701, Beyerdynamics DT880, Sennheiser HD650 - Headfonia Reviews
こちらの記事ではしみじみK701とHD650とベイヤーのDT880(そしてGRADO)がフラッグシップで、その三つのどれを選ぶかがオーディオファンとしての派閥だった、懐かしい時代だ(例えば、もうK701の音が人気がなくなったとされている)と書かれています。定番ものはレビューの比較で出てくるので、中古とかで押さえたくなりますね。
より現代的なヘッドホンとして名前が出てるのがHD800とLCD-2でした。
Headphone Buying Guide | Headphone Reviews and Discussion - Head-Fi.org
2011の記事ですが、かなり詳しいリストがありました。最新版が欲しいですね。