要旨
海外輸入したら国内で買うより安くなる……なんていうのは誰でも考えはするでしょうが、実際のところ送料の問題もあって思うほどうまくはいかないです。が、一応調べてみたくなるのが人の性。保証を受けるのも面倒になりますが、円高なときに見直すためにリストアップしました。
私がざらっと見て回った結論から言えば、hifimanのANANDAとfocalのelegiaだけ検討の余地がありという感じでしょうか。AKGとかSenheiserとか、メーカーに近いヨーロッパでは安かったりしないかなという期待がありましたが、さほどの差でもないです(まあその規模ならちゃんと代理店があって価格管理してるでしょうしね……)。
目次
- 要旨
- 目次
- keepaというchrome拡張で調べられる
- 結局どういうモデルが内外価格差があるか→4~5年前のミドル~フラッグシップ
- 値崩れしやすいメーカーとしにくいメーカー
- Dropも活用したい
- フィリップス Philpis
- Hifiman
- beyerdynamic
- AKG
- Focal
- DENON
- AudioQuest NightHawk Carbon
- メジャーな高級ヘッドホン(で値段変わらなかったもの)
keepaというchrome拡張で調べられる
せどりの人なんかが使っているchrome拡張で、海外amazon(米尼以外も調べられます)の値段が一覧出来るのに気づいて、ちょっと名前をよく聞くヘッドホンをうろちょろ調べてみました。
ただ、明らかに同じ商品が存在するのに拡張の機能では見つからないこともあるので、注意が必要ではあります。
結局どういうモデルが内外価格差があるか→4~5年前のミドル~フラッグシップ
結局輸入についてはどんなヘッドホンが対象になりえるかというと、送料が50~100ドルかかりますから、それを吸収出来るということはもともとの価格が結構高い必要があります。どんなに安くてももとが5万円ぐらいしないと吸収出来ないでしょう。
加えて、在庫が減ってきている、新品でないヘッドホンが目立つように思います(要はその国で在庫処分が始まっているということですね。新しい型番は新品できちんとした値札をつけて売るけど、少しだけ残っているモデルはもう売り切ってしまおうというそういう段階です)
これら加味して、2014年前後のフラッグシップ機は海外の値段を調べてみる価値があるのではないかと思いました。
値崩れしやすいメーカーとしにくいメーカー
しにくい方をあげることになりますが、ゼンハイザーがしっかりしていて、値崩れするぐらいなら在庫切れさせてしまおうという感じではないかと思います。
各社のラインナップの歴史があって、1世代か2世代前のものということですね。
国内ではhifimanのひと世代前のモデルが一気に値引きされていますが、同時に生産終了も宣言されはじめているので、思い切り在庫処分フェイズだと思います
このたび、弊社ヘッドホン関連製品の価格を一部改訂(値下げ)いたしますのでこのたび、弊社ヘッドホン関連製品の価格を一部改訂(値下げ)いたしますので
下記の通りご案内申し上げます。。
新価格につきましては、2020年4月8日新規受注分より適用させて頂きます。
HIFIMAN一部製品価格改定リストJANコード 型番 旧販売価格(税抜) 新販売価格(税抜) 在庫状況4589639970107 HE400i ¥35,370 ¥17,000 在庫残少
4589639970398 HE400S ¥35,926 ¥12,000 在庫あり
4589639970916 SUNDARA ¥50,000 ¥34,500 在庫残少
6925624201845 Arya ¥170,000 ¥132,000 在庫あり
こういうことはどのメーカーでもおきうるので、それが起きたタイミングで輸入出来るとお得、ということですね。(逆に、hifimanのこのあたりの機種は日本がいま一番安く買えるんじゃないでしょうか)
逆に、国内に在庫がだぶつくほど輸入もされていないメーカー、gradoなんかは基本そのままという感じでした(米国のメーカーです)
Audezeは値段高いし期待しましたが案外値崩れしていません
Dropも活用したい
海外ハイエンドモデルを輸入してでも買ってみたいという人で、もしまだdrop(旧massdrop)に登録していない人がいれば、まず登録してみたいところです。
どちらかといえば、dropコラボモデルが有名かもしれません。昔(AKGとゼンハイザーでいえば10年ぐらいですか)のフラッグシップ機を、音は買えずに外装などを安くして廉価版として出しているというモデルが存在します。
K701シリーズが模範とされるK7xx、ゼンハイザーHD650と音は同じだとされるHD6XXがその筆頭です。K701、K702、Q701は中古も含めてかなり安価に国内で入手出来るので、あんまり出番がないと思いますが、HD6XXのコスパは未だに圧倒的です。
フィリップス Philpis
このセクションは特別で、元値がそんなに高くありません。たまにバカ安くなるので世界中で祭りになるという感じですね。
フィリップス SHP9500
国内価格がいつの間にか2万円近くまで上昇していますが、米国amazonだと80ドル切るぐらい。
aliexpressでもそれぐらい安くなってることがあるんですが、本物が来るのかなかなか心配いで購入に踏ん切れない……。aliでもセール期間安く売られていました(が、本物なのだろうか。。。)
フィリップス Fidelio X2HR
向こうでは160ドルで買えるようですね。
もっと安くなっていて、とりあえず買え的な祭りになったことがあったと把握しています(その場には残念ながら居合わせなかったのですが)
Hifiman
Hifiman ANANDA
国内価格は10万円ですが、米尼では700(+送料100)ドルです。これぐらい違うと輸入しがいがありますが、hifimanは結構初期不良報告があるので、普通に買った方が安くつくかもしれません。私の400iは問題なかったですが…
beyerdynamic
beyerdynamic T1 2nd
ティアック セミオープン型テスラテクノロジーヘッドホン beyerdynamic T 1 2nd Generation T 1 2nd Generation
- 発売日: 2015/08/31
- メディア: エレクトロニクス
2ndはamazonではどうも正式取り扱いがないような感じも。ただ、サウンドハウスでは10万円、米尼では700+50(送料)ドルでした(ninjaエディションだと700ドルですが、果たして同じなのか)。
beyerdynamic Aventho Wired
amazon.co.jpよりサウンドハウスのほうが安いですがそれでも38000円、米尼だと、240ドル(+送料40ドル)だったので、ある程度安く買えるだろうと思います。
AKG
AKG K712PRO
国内価格が3万2000円で、UKだと185ポンドで2万5000円(ユーロでも同じぐらい)でしたが、送料考えると非常に微妙な差ですね……。
AKG K812
これもUKが安そうです。今はk812は在庫なくなっているのですが、keepaの履歴見ると350ポンドぐらいまで下がっていた時期があったことが伺えます。送料いれても5万円 切っていたのではないかと。逆に今は在庫が切れてしまったので高騰しています。
Focal
もともとはスピーカーのメーカーがヘッドホンに参入したという経緯のメーカーです。しかもフランス製というのも珍しいですね(スピーカーはともかく、ヘッドホン市場は日独米で独占状態という感じでしょう)
Focal Elear
¥85,389でしたが、米尼では500ドルの模様(ただ、これは直近でいきなり下がったようですので続かないかもしれないです)
Focal Elegia
価格コムなんか見ると国内価格が10万円切るぐらいですか。690ドルに送料110ドルとなってるので800ドルです。
DENON
Denon AH-D7200
デノン Denon AH-D7200 ヘッドホン オーバーイヤー/ハイレゾ音源対応/ウッドハウジング 木目 AH-D7200EM
- 発売日: 2017/01/15
- メディア: Personal Computers
イギリスだと580ポンド8万円で、国内価格9万円を下回っていました。これも送料で消えるぐらいの差ですが。
AudioQuest NightHawk Carbon
イギリスamazonで250ポンド(3万3000円ぐらい)でした。生産終了品で国内価格がいまいち安定しませんが、お得な瞬間もありそうです。
メジャーな高級ヘッドホン(で値段変わらなかったもの)
AKG K872
AKGは代理店とかいまどうなってるんでしょうね。サムスン傘下に入って色々心配されているという話しがありますが。
ゼンハイザー系全般(HD660、HD800)
ゼンハイザーは価格管理がしっかりしているのか、在庫がなかったりもしつつ、あるものはさほど価格差がない印象でした。
さすがdropでも日本だけ輸出を禁止しているだけあります(ちゃんと日本の代理店の顔を立てているということなので、メーカーの姿勢としては素晴らしいと思います。損したという気持ちにもなりづらいですから、新品で安心して買えるというメリットもあります。)
beyrdynamicはあったりなかったりで、DT1990 PROは変わらず
T1にAventhoが結構価格差ありましたが、DT1990 PROは変わらずでした。モニター系は値崩れしにくい傾向にあるかもしれません。マニア向けリスニング機のほうが市場在庫に応じて値段が変動しがちなようです。(メーカーも新しいのを出せば飛びついてくれるという計算があるのかもしれませんし、そもそもロングセラーにするつもりがないということなのかなと)
Audze
高級ヘッドホンの代名詞ですが、これも価格差がありません。供給量が少なすぎると、在庫と価格のコントロールがメーカーにとっても容易なのでしょう。
Grado
アメリカのメーカーだけあって期待しましたが、 これも変わらないようです。